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JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ
JR東海より発売されている「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ(以下、乗り鉄きっぷ)」。JR東海の路線と東海地方にある16の私鉄が連続する土休日の2日間乗り放題になる切符。新幹線(4回まで)や特急といった列車にも、別途料金を支払うことで乗車可能になります。
なお、東海地方にある鉄道でも、名古屋市交通局(地下鉄)や名古屋鉄道(名鉄)、大井川鉄道といった路線には乗車することが出来ません。それらに乗車する場合は別途、運賃・料金が必要!
新幹線特急券の分割購入と注意点
JR東海の乗り鉄きっぷは東海道新幹線に最大4回乗車可能。東海道新幹線に乗り鉄きっぷ+新幹線特急券で乗車できるので、行動の幅がかなり広がります。
そんな中、浜松⇒三島は少し面白い方法で購入。といっても、この区間のヘビーユーザや青春18きっぷで静岡ワープをしている方は知ってる方法かと。
普通に浜松⇒三島の新幹線特急券を購入すると2,530円。ところが、浜松⇒静岡、静岡⇒三島と分割して新幹線特急券購入すると1,980円。分割して購入した方が550円安くなるというマジック!
これを使わない手はないので、分割購入した切符を使い浜松⇒三島駅間を乗車しました。
ただし、乗り鉄きっぷでこの方法を使う際は注意が必要。分割購入は問題ないのですが、この方法で乗車すると「新幹線に2回乗車した」とカウントされます。つまり、乗り鉄きっぷで利用可能な新幹線枠4回分のうち2回分を使用することになります。
新幹線をあまり利用しないなら問題ないですが、新幹線に4回乗りたい場合は分割購入をしない方が得策です。
前半戦(浜松⇒静岡・清水)
1日目終了時の宿泊地は浜松。
ということで、浜松駅からスタート!
早朝の浜松駅。毎度のことながら、5時台に起きるのはいいけど眠い。。。
この日は1本目より新幹線に乗車。
1本目は、1日2本しかない浜松駅始発のこだまに乗車。
こだま808号・伊豆箱根鉄道駿豆線
1本目
東海道新幹線 こだま808号:浜松(6 : 20) ⇒ 三島(7 : 05)
こだま号の自由席は1~6、13~16号車。浜松駅始発ということもあり、座席は選び放題でした。
朝ご飯を食べていなかったので、座席に座ってパンを頂く。
前日、コンビニで買った静岡県のご当地パン「のっぽパン」。コーヒー缶と比べかなり長いのが特徴。
のっぽパンの購入は2度目。今回も美味しくいただきました。
パンを食べていると左手に富士山。朝の時間は雲がなく、とても綺麗に見えました。
三島に到着後は、急いで次の列車に乗り換え。
2本目
伊豆箱根鉄道駿豆線 普通:三島(7 : 11) ⇒ 修善寺(7 : 45)
伊豆箱根鉄道駿豆線の終点・修善寺駅。
修善寺駅は2度目ですが、前回もも駅周辺を散策せずに三島へ折り返しました。そして、今回も・・・
3本目
伊豆箱根鉄道駿豆線 普通:修善寺(7 : 54) ⇒ 三島(8 : 30)
少し観光する時間が欲しいですが、そんな悠長なことは言ってられません。どんどん移動していきます。
4本目
東海道本線 普通:三島(8 : 36) ⇒ 沼津(8 : 41)
三島から1駅先の沼津で乗換。8時44分発もありましたが、乗り換え客が多そうだったので一本見送り。
5本目
東海道本線 普通:沼津(8 : 55) ⇒ 吉原(9 : 09)
岳南電車
吉原駅で下車。吉原駅から岳南電車に乗り換え。
吉原駅は岳南電車とJRの乗換がスムーズに行えるよう、岳南電車側に改札機が設置されています。しかし、今回使用している乗り鉄☆たびきっぷは改札機に通らないので、吉原駅(JR)の有人改札を通り岳南電車の駅舎まで行く必要があります。
JRと岳南電車は2~3分離れているので、乗換時間は注意が必要。
ホーム上で待っていると、岳南電車7000形 1両が到着。
6本目
岳南電車 普通:吉原(9 : 20) ⇒ 岳南江尾(9 : 40)
岳南電車は工場地帯を走ります。途中、明らかに「工場の中でしょ!」みたいなところを走るので、乗ってて楽しいです。
岳南電車では「夜景電車」という、車両の照明を消灯して走らせるイベント列車を定期的に運行しているようです。夜の工場の明かりを見ながら乗るのも楽しそうだなーと思っていたので、機会があれば乗ってみたいです。
吉原駅から20分で終点・岳南江尾駅に到着。
1年半ぶりに来ましたが、以前来た時とあまり変化なし。
6分ほどで折り返すので、パパッと駅舎などを見て列車の中へ引き返し。
2021年1月 岳南電車乗車記・駅訪問記(岳南江尾・岳南富士岡駅)
7本目
岳南電車 普通:岳南江尾(9 : 46) ⇒ 吉原(10 : 07)
岳南電車に乗っていると富士山が見えます。この時は山頂付近が曇っており、いい感じに見えませんでした。
吉原駅に戻ってきた後は、岳南電車の窓口で販売されていた「しずおか茶コーラ」をおもしろ半分で購入(笑)
飲んでみると意外とコーラの味がしっかりしており、「お茶」を感じることが少なかったです。なんか想像していたより違ったというか、さっぱり系のコーラ?w
喉が渇いていたので、ちょうど良い水分補給でした。
吉原 ⇒ 西富士宮
8本目
東海道本線 普通:吉原(10 : 34) ⇒ 富士(10 : 39)
9本目
身延線 普通:富士(10 : 45) ⇒ 西富士宮(11 : 07)
昼ご飯のお店をグーグルマップで調べると、西富士宮駅近くに焼きそばを提供してくれそうな店があるという情報を入手。西富士宮駅から徒歩数分のところに行ってみると、
・・・あれ・・・閉まってる。やってない・・・
よく分からないけど、臨時休業なのか店が開いてない。。。
西富士宮駅に着いたときは焼きそばの気分だったが、急にどこかへ。。。結局、富士山本宮浅間大社を見て、富士宮駅へ最速で行くことに。
他の店でも良かったのですが、私の食べれない海鮮系が入っていたりで「なんだかなー」。
空腹は、吉原駅でコーラと一緒に買ったドーナツを食べて満たしました。
特急ふじかわ6号・静岡鉄道
10本目
身延線・東海道本線 特急ふじかわ6号:富士宮(12 : 20) ⇒ 静岡(13 : 02)
富士宮⇒静岡は特急ふじかわに乗車。静岡までワープしました。
2列のリクライニングシートはやはり快適。リクライニングをして静岡へ。
静岡駅到着後は改札を抜け、静岡駅から徒歩6~7分のところにある新静岡駅へ。
11本目
静岡鉄道静岡清水線 普通:新静岡(13 : 24) ⇒ 新清水(13 : 45)
静岡鉄道は東海道本線と並行するように路線が存在。JR線と並行していますが、静岡鉄道の方が駅は多め。近距離輸送に特化した路線と言えるでしょう。
新静岡駅を出発して20分で新清水駅に到着。
新清水駅からは、歩いて東海道本線・清水駅へ。
ただ、新清水駅と清水駅は約800m離れています。9月とはいえ、まだまだ暑い外を歩いて東海道本線・清水駅へ行くと・・・到着する頃には、服が汗でびっしょり(´-ω-`)
静岡はサッカーの町。消火栓のマンホールもサッカーの絵が描かれています。
新清水駅から約12分でJR清水駅に到着。
清水駅では休憩も兼ねて、駅舎の1階部分にある吉野家で昼食を取りました。
後半戦(清水 ⇒ 名古屋)
昼食後は、普通列車に乗って熱海へ向かいました。
12本目
東海道本線 普通:清水(15 : 02) ⇒ 熱海(16 : 09)
昼ご飯を食べた後ということもあり、途中で爆睡。
東海道新幹線(ひかり519号)・ 特急ひだ17号
熱海駅で新幹線に乗換。一気に名古屋へ向かいます。
熱海駅から乗車するのは「ひかり519号」。熱海駅に上下3本ずつしか停車しない「ひかり」の1本に乗車します。
発車時刻まで時間があったので、初めてきた熱海駅新幹線ホームを見物。
待避線が無い熱海駅を何本も新幹線が通過していくのは見もの。更に「のぞみ」「ひかり」が何本も通過していく中で「こだま」が停車したりと、なかなか忙しい駅だなと思いました。
13本目
東海道新幹線 ひかり519号:熱海(16 : 40) ⇒ 名古屋(18 : 01)
ひかり519号としてきたのはN700S!
おー!と思いながら、列車の中へ。
・・・
・・・
富士山の山頂が見えるなーと思いながら、デッキに立っています。
目論見:熱海 ⇒ 名古屋は自由席で大丈夫だろう!自由席特急券を購入。
現実:車内はほぼ満席。
実際は空いている座席もありましたが、3列シートの真ん中だったり微妙な席しか空いていない。自由席とはいえ、そこまでして座る気は無い。
日曜日の夕方便、舐めてましたわ( 一一)
結局、車掌の方に「自由席⇒指定席」の変更をお願いし、指定席に座りました。
指定席は比較的空いており、一番空いている号車・座席を指定してもらいました。
指定席料金530円を払うのは問題ないですが、自分の席に座れたのが「まもなく、静岡に到着~」というアナウンスが流れている時。結果論ですが、最初から指定席を買っておけば良かったな(´-ω-`)
とはいえ、指定席料金(530円)を課金したことで、周りに誰もいない穏やかな空間を手に入れました。コンセントもあるので、スマホやパソコン等の充電ができました。
何だかんだありながら、名古屋に到着&下車。
名古屋で特急ひだに乗り換えます。
名古屋で新幹線 ⇒ 在来線へ。乗換時間が12分しかなく、改札も混んでいたので在来線ホームに着くころには発車の5分前。
乗車するのは、高山本線での導入が進んでいる新型車両・HC85系。
HC85系は未乗車だったので、乗ってみたかった車両の一つ。
そんなHC85系の隣には、置き換え対象であるキハ85系。特急ひだの新旧車両が隣り合うホームにいたので、ついつい写真を撮ってしまいました。
気動車と電車のいいとこ取りをし、JR東海初のハイブリッド車両となったHC85系。扉近くに「HYBRID」のエンブレム。
車両横の行先表示器。フルカラーLEDで、列車名が全て表示されるようになってました。
乗車するのは特急ひだ17号。高山行きですが、今回はHC85系をお試し乗車の意味合い。名古屋 ⇒ 鵜沼の短い区間で乗車します。
14本目
東海道本線・高山本線 特急ひだ17号:名古屋(18 : 12) ⇒ 鵜沼(18 : 51)
座席はキハ85系と違い、新幹線のN700Sに似た構造。肘置きにコンセントがあったり、リクライニングの角度といい、むしろN700Sと一緒?とも感じました。
フルカラー表示の車内ディスプレイ。キハ85系から大進歩。
走行中にはハイブリッドの説明。加速中・ブレーキを掛けている時に表示。現在どんな状態で動いているのかが一目で分かります。
名古屋駅から40分で鵜沼駅に到着。
乗車したのは自由席(1両)ですが、名古屋出発時の乗車率は約6割。岐阜駅から更に増え8割ほどの乗車率になりました。
HC85系に乗った感想
「電車に乗ってるんだっけ?気動車だっけ?ハイブリッド車すごっ!」
エンジン音があまり聞こえず、出発時は電車のように滑らかに発車し、走行中も静か。停車時はディーゼル車特有のエンジン音が無く、電車と同じように停車。
乗り心地も向上。分岐器通過時はさすがに揺れますが、それ以外は揺れが軽減されていました。
正直、電車と言われても違和感なし!
鵜沼駅では特急ひだをお見送り。
列車の外にいるとHC85系のエンジン音が思いっきり聞こえビックリ。キハ85系とあまり変わらないのでは?と思うほど。
外と車内でこんなに違いがあるのかと驚かされました。今度、全区間で乗車してみたいと思います。
例外:名鉄犬山線
鵜沼駅で下車しましたが、名古屋駅に戻ります。
今度の高山本線・岐阜方面の列車は20分後。しかし、それでは名古屋駅で乗りたい列車に間に合わない!
・・・
鵜沼駅のすぐ隣には名鉄の新鵜沼駅。名鉄の特急は新鵜沼~名古屋を30分で結びます。
名鉄特急は1時間に2~3本あるので鵜沼~名古屋駅を行き来する人は通常、名鉄を使うのでしょうけど・・・
ということで、名鉄に乗って名古屋へ向かいます!
例外
名古屋鉄道犬山線 特急:新鵜沼(19 : 03) ⇒ 名鉄名古屋(19 : 32)
鵜沼駅へ到着した10分後に新鵜沼⇒名古屋方面の特急。乗換時間と言い、完璧(*'▽')
新鵜沼~名鉄名古屋の運賃は620円。今回の乗り放題きっぷの利用区間に含まれない名鉄ですが、特急代金と思えば安い。
※JR名古屋⇔鵜沼の特急料金は760円
特急南紀7号・8号
COME BACK 名古屋!
名鉄が定刻通りに動いたおかげで、乗り換えがスムーズ。名古屋でも乗換10分で次の列車へ。
続いては、特急南紀7号に乗車。HC85系に乗車したなら、キハ85系にも乗ってバランス取らねえとなあ!
特急南紀は2両編成。以前は4両編成で運転されていましたが、現在は最小両数で運転されています。
1号車が自由席、2号車が指定席。自由席の乗車人数を数えてみましたが、乗車率は3~4割程度。日曜日とはいえ、こんな乗車率だと両数が減らされるのも納得。
15本目
関西本線 特急ひだ7号:名古屋(19 : 45) ⇒ 桑名(20 : 06)
名古屋~桑名の自由席特急券は330円。夜の時間帯になるとホームライナーの感覚で桑名まで乗車する人が数名いました。
自分も桑名駅で下車し、再び名古屋へ戻ります。
名古屋へ戻りますが、再び特急南紀に乗車!
特急南紀8号もキハ85系・2両編成。特急南紀7号と同じスペック。
ところが乗車率は圧倒的に特急南紀8号の方が高く、ぱっと見8~9割。桑名駅で下車したのか、窓側の座席が空いていたのはラッキーだった。
16本目
関西本線 特急南紀8号:桑名(20 : 27) ⇒ 名古屋(20 : 49)
思っていた以上に乗車率が高かったので、名古屋駅下車時に自由席に座っていた人を観察。見ていると登山用の装備や長い距離を歩く格好をした人が多数。恐らく、熊野や新宮へ行ってた人が多く乗っていたみたいです。
名古屋駅へ到着し、「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」の乗り鉄旅は終わり!
最終的に16本(名鉄を含むと17本)の列車に乗車!
列車に乗ってる時は本数なんて数えないので、このブログを書いて本数を知りました。
「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」では、今回乗車しなかった長良川鉄道や近江鉄道といった私鉄も乗車可能。どのようにしたら効率よく乗車できる考えるだけでも楽しいです(*^^*)
JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ(JR東海公式ページ)
それでは、今回はここまで!
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乗車日:2022年9月11日