2021年正月早々に実施した飯田線秘境駅巡りの第6弾。
前回は、為栗駅を訪れていましたが、その為栗駅から列車に乗ること10分弱で田本駅に到着しました。
目次
崖下に立地する田本駅へ
為栗駅から乗車してきた普通列車を下車。すると、降りたホームの目の前にはコンクリートの壁!
更にホームの反対側には、天竜川があり、この時点で田本駅がとんでもない所に作られていることが分かります。

まずは、田本駅のホームを両方向に撮影。辺りを見回すと鉄道施設以外の建物が一つも無く、自然に囲まれていることが分かります。


田本駅の駅名標。住所は「長野県下伊那郡泰阜村」になります。「泰阜」と書いて「やすおか」と読むそうです。ここにも難読漢字が・・・

田本駅出入口
これを出入口と言って良いかは分かりませんが、一応、田本駅の出入口になります。ホーム端から飯田線のトンネル上へ回り込むように道は作られていました。

トンネル横に階段がありますが、結構急です。

階段を登り、トンネル上までやってきました。トンネルの上からは田本駅全体を見渡すことができます。先程通ってきた道は、下の写真右下にある緑色の柵がある部分になります。


そのトンネルの上からよく目を凝らしてみると、奥の方に一軒家を見ることができます。周りに何も無い中、遠くに建物が見えるのは珍しく感じました。
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歩道のすぐ横は断崖絶壁!田本集落へ
トンネル上の場所から少し進むと下の写真の様に道が二手に分かれます。田本駅から見て、左上に上っていくように続く道が田本集落や県道1号線に続く道。右下に下っていく道が阿南町方面に続く道となっています。

今回は、田本集落まで向かう為、左側の道を進みます。
崖に沿って作られた急な登り坂
左手に進むといきなり道が急坂に。道を見ているだけで、田本駅が崖下に作られているんだということを思い出させてくれます。

とんでもなく急坂のため、道の所々でS字カーブが存在します。

この辺りの道は流石に清掃されていない為、小さな石や落ち葉が所々落ちています。その為、下る際はスリップしないよう注意が必要です。
坂を登っている途中に、阿南町へと繋がっている「竜田橋」を見ることができます。竜田橋は、田本集落へ行った後に向かいます。

田本駅からだいぶ登って来ました。田本駅から8分ぐらい掛かり、距離的にも半分ぐらいだと思います。この辺りまで来ると視界が開けてきます。


先程の場所から横に振り向くと、泰阜村や天竜川などを眺めることができます。この日は晴天に恵まれていて、この辺りからでも景色はとても良かったです。

うっかりは禁物!集落までの道は険しい
ほんの少しだけ休憩を挟んだ後、引き続き道を進みます。


集落までの道は引き続き続きますが、それと一緒に断崖絶壁も続きます。崖からうっかり落ちるものなら、どこまでも落ちてしまうような、そういう崖です。物を落としたら、一生帰って来ないでしょう・・・
しばらくすると登り坂が終わり、下り坂もあるような所までやってきました。この辺りまで来ると、そろそろ集落へ着くのかなと思い始めました。



なお、断崖絶壁は引き続き健在です。写真だと伝わりづらいですが、実際に下を見てみると崖の終わりが分からないので、少しだけ恐怖を感じてしまいます(´・ω・`)

ちなみに崖の反対側はこんな感じ。木々で覆われています。先程の崖も注意する必要がありますが、倒木や落石といったものにも注意が必要です。
ついに田本集落&県道1号へ到着!
田本駅から歩くこと十数分。いよいよその時がやってきました!


木々の隙間から家が時々見え始め、その姿もだんだん大きくなってきました。

周りに木々と天竜川しか無かった田本駅からやってくると、家や人為的な建造物を見るだけで都会に感じてしまいます(笑)
田本駅から歩くこと約15分。ついに県道1号線・田本集落に到着しました!


実際に歩いてみると、思ってたより早く集落へ着くことができ、駅と集落はそんなに離れていないと感じました。その代わり、それまでの道なりが険しいですが・・・

田本駅から登ってきた人へ「飲み物はいかがでしょうか」と言わんばかりに、駅出入口の目の前に自動販売機が設置されています。この時は買いませんでしたが、冬以外の季節だと喉が乾いてついつい買ってしまいそうです(笑)

せっかく登ってきたので、県道1号を少しだけ散策してみました。県道1号線からは、温田地区を見ることができます。
田本駅の隣駅・温田駅もカメラのズーム機能を使うことで確認することができました。

県道1号線にある田本駅の出入口。田本駅の案内看板は、手作り感たっぷりの案内板がガードレール上に設置されています。大きな案内板はありませんので、県道1号線から来られる際は通り過ぎないよう注意が必要です。

しばらく滞在した後、先程通ってきた道を折り返します。登りより下りの方がスリップ等の危険があったので、ゆっくり歩いて下りました。

この後、冒頭の分岐点まで引き返し、竜田橋まで向かいました。
長くなってきたので、竜田橋については次回へ続きます。
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それでは、今回はここまで('ω')ノ
飯田線秘境駅巡り第一弾:中井侍駅
飯田線秘境駅巡り第二弾:小和田駅
飯田線秘境駅巡り第五弾(前回):為栗駅
訪問日:2021年1月4日