鉄道

【486段の階段】日本一のモグラ駅・土合駅を散策してみた

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上越線は、群馬県高崎市と新潟県長岡市を結ぶ路線。1982年に上越新幹線が開業するまでは、首都圏~新潟のメインルートとして利用されていました。

現在、上越線を経由して県を跨ぐ優等列車は臨時列車だけとなっており、定期列車は普通列車のみ(貨物除く)。県境の水上~越後中里駅間に至っては、1日の本数が数本と利用する際にはかなりの制約があります。

そんな水上~越後中里ですが、この区間の中間駅は面白い駅が揃っています。今回は群馬側の2駅を訪れ、そのうちの一つ。モグラ駅として非常に有名な土合駅の訪問記。

モグラ駅

湯檜曽駅を訪れたあと、水上駅に戻り少し休憩。
その後、水上駅始発の列車に乗車。8分走ったのち、トンネルの中にホームがある土合駅に到着

土合駅を出発するE129系(下りホーム)

土合駅は広く有名になったこともあり、平日にも関わらず10人弱の降車がありました。


下りホーム(新潟方面)

土合駅の現在の下りホーム(新潟方面)は、1面1線。
最大で6両編成の列車が停車できる構造になっています。

土合駅下りホーム(湯沢方面)
越後湯沢方面

土合駅下りホーム(水上方面)
水上方面


新潟方面には出発信号機が設置されており、トンネルの奥の方まで見ることができます。
また、線路は一直線の構造になっており、土合駅を出発した後の列車をしばらく見ることができます。

土合駅下りホーム(湯沢方面出発信号機)


下りホームはトンネルの中にありますが、決して地下にあるというわけではありません。
ホームのある場所は山の中に設置されており、むしろ標高は高い方。

駅名標(土合駅下りホーム)

実際、駅名標に記載されている海抜を見ると583.41m。鉄道の駅としては比較的高い場所に存在します。

駅名標には書かれてないですが、土合駅は群馬県の最北端の駅。隣の土樽駅からは新潟県になります。


旧下りホーム(新潟方面)

現在の下りホームが使用される前、2008年まで使われていたホームが現在も残っています。

土合駅下りホーム(旧ホーム)

現在のホームがある場所は、もともと副本線の線路が設置されていた場所で、土合駅の旧ホームに停車する列車が走っていた場所になります。

土合駅下りホーム(旧ホーム)


旧ホームと現ホームの隙間を見ると線路が設置されていたであろう跡が残っています。

土合駅下りホーム(旧ホームと現ホームの隙間)


また、ホームの両端、更にその奥を見ると副本線の跡地を見ることができます。
2008年までの土合駅は、1面1線のホームは変わらないものの、本線と副本線(待避線)を持つ構造になってました。

土合駅下りホーム(旧ホーム・水上方面)


ちなみに、トンネルの中ということもあり、長い間列車が来ないとトンネルの中に霧が発生。ちょっとだけ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

しばらく列車が来ない時の土合駅下りホーム
しばらく列車が来ないと・・・


旧ホームの場所に、現在も使用可能となっている待合室があります。

土合駅下りホーム(旧ホームにある待合室)

旧ホームは使用されなくなったものの、現ホームは狭いので待合室は壊されず。
待合室の中は、昔の雰囲気が現在も残っています。


土合駅下りホーム(旧ホームに新設されたビール留置場)

待合室の隣には、「土合駅特製ビール熟成中」と書かれた扉。

扉の中ではビールが熟成されているようで、2022年にはイベントで提供された模様。
2023年は提供されたのか分かりませんが、各種設備は残っているので現在も熟成中だと思われます。


486段の階段!

ホーム中央付近に出口を示す看板が掲げられており、その方向に通路と階段。

土合駅下りホームより続く通路


階段までたどり着くと、出口はどこ?と思うほどはるか先まで続く階段!

土合駅の下りホームと地上を結ぶ階段
地上に続く階段


モグラ駅の由来になっている通り、トンネルの奥深くにホームがあり、駅舎~下りホームの行き来には462+24段(合計486段)の階段を進む必要があります。

ようこそ「日本一のモグラ駅」へ(土合駅)

連絡通路と書かれているものの、その実態は9割が階段。更に駅舎~通路も約500mもあるので、ホーム~駅舎は片道10~15分ほど掛かります。
普通の駅でたまに見かける時間ギリギリに・・・なんてことは、土合駅の下りホームでは不可能!


階段は果たしなく続いていますが、階段と平行するように謎のスペースが続いています。
このスペースは、エスカレーターを設置計画があった為、エスカレーター用のスペースとして残っています。

階段横にある未設置のエスカレーター(土合駅)
エスカレーターのスペース(設置予定なし)

結局、エスカレーターが設置されていることは無く、現在も空きスペース。何も知らない人にとっては、なんだろう?的なスペースで残っています。


それでは、実際に階段を上がってみます。

階段横から溢れる湧水(土合駅)
湧水

階段は見た目と違って、至るところが濡れています。
そう、トンネルといってもここは山の中。水を豊富に持っている谷川岳の近くということもあり、階段横から常に水が湧き出ています。

その為、階段も水分を豊富に持っており、場所によっては水たまりが出来たりスリップしやすい状況になっています。ただでさえ、階段数が多い場所なのに、足元も気を付けながら進む必要があります。


最初は勢いよく上がっていっても、足が付いてこない・・・。

階段に書かれている階段数(土合駅)

階段には段数が書かれており、やっとの思いで進んでも「まだその段数か!」と思ってしまうほど。

土合駅に来る人の中には階段慣れしてない人も多いので、階段の途中にはこんなものが。

階段の途中に設置されている木椅子(土合駅)

一定間隔進むと階段と階段の間に長椅子。途中休憩することもできます。
正確な数はうろ覚えですが、3つあったと思います。


やっとの思いで462段を走破。
途中でスピードを落としたということもあり、上りきるまで約8分掛かりました。

462段(土合駅)

462段も階段を上がると息が続かないのもそうだし、何より足・・・。
普段使わない筋肉を使うので、ガクガクになってました(笑)
(※この30分後、もう一回往復しました)


先ほどはホーム側から見上げていましたが、今度は462段目から見下ろす形。
下から見た時は永遠に続く感じでしたが、上から見ると下にどこまでも落ちそうで少し恐怖を感じるほど。

462段目から真正面を見る(土合駅)
462段目から真正面を見る

462段目から土合駅下りホーム
462段目から見下ろすと。。。

おむすびころころ・・・
は無いですが、ペットボトルといった丸い形状のものをうっかり落とさないよう注意は必要です。


やっと上りきったと思うところですが、通路がまだまだ続きます。

国道291号を跨ぐ通路(土合駅)
国道291号を跨ぐ連絡通路

駅舎と下りホームの間には500mの距離があり、その間に国道291号線があります。
通路を渡っていると、国道291号線や川、周囲の山を見渡すことができます。


この連絡通路は、新清水トンネルが開通する4年前に着手が始まり、上越線が新清水トンネルを通り始める1か月前に竣工しています。

連絡通路の竣工年月日(土合駅)

1967年(昭和42年)から使い始めているということもあり、通路を渡っていると確かに長年使われているんだなということを実感します。


通路を渡り扉の前へ。

まだまだ続く階段(土合駅)
登り切ったと思った?残念でした!

扉には、土合駅の構造を思い出させる文言が書かれています。
長い階段を登った後にこの文言、特に最後の一文はなんだか煽られているように見えますwww


地味に続く最後の24段。きつい人には、この最後の24段がかなり効くみたいです。

連絡通路と駅舎を結ぶ階段(24段)・土合駅


ただ、個人的にはそれほど大したことはなく、最後の24段をあっさり走破。
486という数字を見て、しばらく続いた階段の道は終了になります。

階段・486段目(土合駅)
486段目!


階段をのぼりきっても通路はまだまだ続き、出口まで17m。
どちらかという、階段をのぼりきって出口に向かう方が長く感じたかも・・・。

下りホームと出口案内(土合駅)


上りホーム(東京方面)

出口まで来たところで、今度は上りホームへ。
ちなみに、土合駅は改札入ってすぐのところで、上り・下りホームの分かれ道になっています。

下りホームと上りホームの分かれ道(土合駅)


上りホームは駅舎からそれほど離れておらず、徒歩30秒~1分でホームに到着。
下りホームが遠く濃ゆいのに対し、上りホームはあっさり系。

土合駅上りホーム(新潟方面)
新潟方面

土合駅上りホーム(群馬方面)
東京方面(上りホーム)


現在の土合駅は1面1線。上越線の単線時代は、1面2線として使用されていました。
上越新幹線開業後、優等列車の本数が少なくなった後に現在の形になりました。

土合駅上りホーム(新潟方より)


ホーム中央に待合室。待合室も長年使用されていますが、中の椅子は最新の椅子(木)に置き換わっています。

土合駅上りホーム(ホーム中間の待合室)
待合室

駅名標(土合駅・待合室の壁掛け)
上りホーム 駅名標1

待合室の窓と窓の間に上りホームの駅名標。山の中腹にあるということもあり海抜665m。トンネルで忘れがちですが、ここは山の中です。


土合駅上りホーム(水上寄り)

もともと1面2線だったこともあり、線路が一直線になっていません。
分岐器の名残で、トンネルの手前で線路が右左と曲がっているというのが、列車に乗っていると分かります。


謎の構造物(土合駅上りホーム)
謎の構造物・・・

駅名標(土合駅・水上寄りのホームに設置されている)
上りホーム 駅名標2(水上寄り) 海抜665.51m

ホームの水上寄りにも駅名標。こちらの駅名標は、JR東日本で比較的よく見られる駅名標。
駅名標の右下に海抜が書かれており、待合室の駅名標と同じく海抜665.51m。

湯檜曽駅みたいに、同じホームなのに海抜が違うという現象は起きていませんでした(^_^)


土合駅上りホーム(水上寄りから)
ホーム端

上りホームから周囲を見渡しますが、見えるのは山&山&草木。
緑豊かなところに土合駅があることを体感できる場所になっています(笑)


駅舎

駅舎に戻り、駅舎の中へ。

改札口(土合駅)
改札口

現在の土合駅は無人駅ですが、臨時列車が運転される際は駅員が派遣され臨時窓口が開かれているようです。


無人駅ですが、駅舎の中は綺麗に整備され、自動販売機も設置されています。

駅舎内の待合室(土合駅)

また、土合駅が谷川岳といった登山の玄関口ということもあり、登山客の姿を見かけることもあります。


駅舎の中には、昔使用していたきっぷ売場や駅員の帽子といったものが現在も残っています。

旧きっぷ売場(土合駅)

旧きっぷ売場(窓口)は改装され、現在は喫茶店として営業しています。


ようこそ日本一のモグラえき(土合駅)

駅舎の出入口には、「ようこそ日本一のモグラえき 土合へ」と書かれた木の板が掲げられています。


山小屋をイメージした駅舎(土合駅)
駅舎

山小屋をイメージして造られたという土合駅の駅舎。谷川岳の登山客が多いこともあり、このような駅舎になったと思われます。

1968年に駅舎が完成したとのことで、今も昔も変わらず鉄道を利用し、山へ向かう人が多いみたいです。


駅舎外(国道291号~土合踏切)

土合駅前は舗装されておらず、小さい石から大きい石まで散らばっています。その中で、ゴツゴツとした石から足つぼマッサージを受けながら国道291号へ。

国道291号より連絡通路を見る(土合駅)
連絡通路

国道まで降りると駅舎~下りホームの連絡通路を見ることができます。


通路の先は山の中に入っているので、何も知らない人から見ると「何の構造物だ?」と不思議に思うかもしれません。

国道291号より連絡通路を見る(土合駅)

通路の先、既に本ページ上部に書いたアレ(462段の階段)が皆さんのお越しをお待ちしてます。


国道291号線は片側1車線というほど大きくなく、反対側の車に気を付けながら進む必要があります。

国道291号線(土合駅前)
おにぎり(国道291号標識)

国道291号線から見える白毛門
白毛門

国道を歩いていると真正面に標高の高い山が見えてきます。Googleマップで見てみると「白毛門(しらがもん)」のようです。
白毛門の標高1720メートル。登山コースが整備されており、山頂に行くこともできるようです。

体力があるうちに、1回くらいは山頂に行ってみたいな、、、


土合駅から約10分、土合踏切に到着。

土合踏切

土合踏切は至って普通の踏切ですが、新潟方面を見ると全長9.7kmもある清水トンネルを見ることができます。

群馬~新潟の県境を跨ぐ清水トンネル
清水トンネル(9,702m)

清水トンネルは1931年に開通。2023年で計算すると開通してから92年も経っている歴史のあるトンネル。開業当初より電化営業をしていたこともあり、現在もルート変更されることなく、現在の場所で運転が続けられています。

単線時代は上下線両方向の列車が行き来していましたが、現在は東京方面のみの列車が通過しています。


終わり

土合駅に戻り、水上行きの列車に乗車。この区間の列車本数は少ないので、1本逃すと2~4時間の待ち時間が発生します。

E129系(土合駅上り線)

15時台の列車に乗車しましたが、登山帰りの団体客と遭遇。リュックに多くの登山グッズを背負いながら、列車の写真を撮っているのがとても印象的でした。


土合駅時刻表(JR東日本)

それでは、今回はここまで('ω')ノ

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駅訪問記は、他にも色々!

駅巡り一覧はこちら


訪問日:2023年8月

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