特急成田エクスプレスは、成田空港と東京・横浜といった都市を結ぶ特急列車です。
その成田エクスプレスですが、世間を騒がせているアレのお陰で運行形態が変わってきています。
2021年のダイヤ改正では八王子~高尾駅間の運転取りやめ。そして、2022年3月のダイヤ改正からは新宿~池袋・大宮駅間の運転が廃止されます。
今回は、2022年3月のダイヤ改正で消滅する大宮発の成田エクスプレスに乗車してきたので、乗車記として書いていきます。
目次
E259系・特急成田エクスプレス5号
大宮駅発の特急成田エクスプレスは1日に2本しかなく、その内の1本は利用者があまりにも少ないせいで、運休になっています。
※現在は運行終了(大宮発)。成田エクスプレスの本数も戻っています。
成田エクスプレスの運行情報(JR東日本ホームページ)
残りの1本は通常通りに運転されているとのことなので、大宮駅に向かいます。
大宮駅に到着するE259系
大宮発の成田エクスプレスは早朝に発車しており、大宮駅を6時20分に発車します。その為、この日は5時に起床しました・・・
大宮駅6時20分発は成田エクスプレス5号として運行され、大宮駅7番線から発車します。
ホームには、自分と同じく大宮発の成田エクスプレスを乗りにきたと思われる方が何名かいました。
階段の壁にあった7番線ホームのご案内。高崎線・東北本線の普通列車とともに成田エクスプレスの乗車位置案内も表示されています。しかし、この乗車案内からもうすぐ「成田エクスプレス」という文字が消えてしまいます。
ホーム上でしばらく待っていると、車両基地?から回送されてきたE259系やってきました。
成田エクスプレスが到着すると、何名かの方が写真撮影を始めました。
私もそのうちの一人ですが(笑)
側面の行先表示器。成田空港方面に関しては、どこの駅から乗車しても同じだと思われます。
E259系の車内・座席
E259系の車内を見ていきます。成田エクスプレスは今回初めて乗車するので、少しワクワクしていました。
この日乗車したのは、4号車。指定席はえきねっとで予約しましたが、予約時点で新宿まで誰も乗ってこないことになっていました。実際、新宿まで4号車は誰も乗っていませんでした。
成田エクスプレスの指定席座席。乗り心地は結構良かったです。
成田エクスプレスのグリーン車は指定席の座席とほぼ変わらないことを考えると、余程のことが無い限り指定席でいいような気がしました。
指定席の座席は2列席になっています。足元も間隔は広いので、キャリーケース等の大きな荷物を置かない限りは広々と使えます。
座席を倒してみました。グリーン車ではないので、流石に角度は浅めです。
今度は座席の背面。背面テーブルとドリンクホルダーが1つずつあります。
背面テーブルも他の特急と同じくらいのサイズがあり、ノートパソコンやタブレット、駅弁といったものを置くには全く困りません。
E259系の車内は、他の特急車両と違い車内ディスプレイが等間隔で設置されています。どの座席にいても現在位置が分かるようにしている為だと思いますが、それでも多く感じました。
特急成田エクスプレスの停車駅案内。
大宮・池袋の文字がE259系の車内で見れるのも、あとわずか。
それでは、特急成田エクスプレス5号で大宮⇒東京に向かいます!
乗車記:大宮⇒東京
大宮駅を定時に発車した成田エクスプレス5号。4号車は想定通り、私一人だけした!
というより、他の車両も1人。多くても2~3名という悲惨な乗車率でした・・・(グリーン車に至っては、東京駅で見た限り0人)
冬の時期ということもあり、大宮駅を発車した後はしばらく暗闇の中を走行します。
車内ディスプレイは、現在の走行位置を案内してくれます。水色の線で現在位置が分かるようになっており、随時更新されていました。
成田エクスプレスは湘南新宿ラインを通り、駒込駅手前で山手線と合流。
途中で山手線と並走バトルを行い、山手線が勝利(笑)
山手線の列車が駅到着の為にブレーキを緩めるまで、成田エクスプレスが追い抜かれていました。
そんなこんなで池袋駅に到着。
池袋駅では2~3分程停車。ホーム乗車では列車を待っている方もいましたが、私が乗車している4号車へ乗車する人はいませんでした。
車内は寂しいまま。再び加速し、新宿へ向かいます。
池袋~新宿は距離も近いということもあり、5分程で新宿の到着案内が始まりました。
新宿駅近くにあるDAIKINの気温計は2度でした。
大宮駅を出発し30分程で新宿駅に到着。4号車にも3名乗車してきました。
また、新宿を発車する頃には、日がだいぶ昇ってきていました。
特急成田エクスプレス5号は、新宿の次は渋谷に停車。渋谷でも1名乗車してきました。
現在走行位置案内の水色ラインもだいぶ染まってきました。
成田空港の到着時間を見ると、新宿~成田空港まで1時間20分程掛かるようです。
成田エクスプレスは、大崎駅から山手貨物線を走行。山手貨物線は勾配になっているので、大崎駅を若干見下ろすような形になります。
少し話は逸れますが、大崎駅のホームからは山手貨物線を近くで見ることができます。
成田エクスプレスが通っている線路を大崎駅では間近に見れるので、興味のある方は大崎駅へ行ってみてはいかがでしょうか。
湘南新宿ラインを走行する相鉄の車両と遭遇。
山手貨物線なので山手線と同じく、大崎駅通過後は左へ大きくカーブ。
相鉄の車両が見えたかと思うと、今度は東海道新幹線の線路が大きく見えてきました。
東海道新幹線の真横には品鶴線があり、品鶴線の線路と合流。
横浜~武蔵小杉~品川というルートで走行する横須賀線の列車などは、品鶴線の線路を走行しています。
品川駅を通過し、次は東京。
品川駅を通過してすぐに地下区間に入ります。
東京駅に到着!・・・
という一歩手前で、一旦停止。先に到着している大船発の特急成田エクスプレス5号と連結します。
連結後、ドアが開き東京駅に下車。
下車した人は他に1名いましたが、乗車する人もほとんどいませんでした。
連結して12両となった成田エクスプレス5号ですが、余剰すぎるので車内はガラガラのまま成田空港に向かっていきました。
最後に車内の案内図。
空港アクセスに特化しているということもあり、各車両に荷物置きが存在しています。
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最後に
今回乗車した成田エクスプレスでの大宮⇒東京駅間は、価格や時間で普通列車や新幹線に負けているのでほぼ乗車する人はいなかったと思われます。
普通列車 | 570円(切符利用時) |
新幹線 | 1,660円(自由席特急券:1,090円) |
成田エクスプレス | 1,860円(指定席特急券:1,290円) |
ということで、特急成田エクスプレス5号の乗車記は以上となります。
世の中の情勢もありますが、悲惨なくらい車内がガラガラの成田エクスプレス。この乗車率を見ると、大宮・池袋~新宿駅間は廃止されて当然かなと思いました。
また、大宮駅・池袋駅⇔成田空港間は乗換ありでも代替手段は他にもあるので、困る人もそこまでいないのかなと思います。
成田エクスプレスは新宿や東京駅発車後も乗車率が伸びていなかったですが、2022年3月のダイヤ改正で千葉駅停車が大幅に増加するとのこと。少しでも成田エクスプレスの乗車率が改善できれば良いですね・・・
それでは~
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乗車日:2022年1月16日