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伊予灘ものがたり号
伊予灘ものがたり八幡浜編・道後編の始終点である八幡浜駅。四国最西端の駅であり、約2km先に大分へ向かうフェリーターミナルがあるため、九州方面へ向かう時の乗換駅になっています。
車両(キハ185系)
現在の伊予灘ものがたり号に使用されている車両はキハ185系。2022年4月より運用開始し、現在の車両が2代目。
乗車日は、2代目が運行を開始してから半年ほど経過。それほど月日が経っていないこともあり、車両の塗装は落ちておらず、綺麗な状態を保っていました。
この時は一定間隔に座席を開けていたこともあり、空席の座席にもぬいぐるみが配置されてました。
伊予灘ものがたりは3両編成。各号車ごとに「~の章」という名が名付けられています。
1号車:茜(あかね)の章
2号車:黄金(こがね)の章
3号車:陽華の章
1号車と2号車は、カウンター席とテーブル席がそれぞれ設置されている車両。定員は1号車27名、2号車23名。
特別な事情が無い限りは、1・2号車のどちらかに座ることになるかと思います。
3号車(陽華の章)は1・2号車とは違い、プライベート空間が提供されている車両。3号車まるごと個室として提供されており「フィオーレスイート」と名付けられています。
3号車の定員は8名ですが、2名より乗車可能。個室の為、3号車の切符を持っている人以外の立入りはできません。
なお、3号車の乗車には乗車券+特急券の他にグリーン個室料金28,000円が必要。利用人数が2名でも8名でも28,000円という料金は変わらないので、人数が多いほど個室料金のお得度は増します。
1号車は茜色の車両。伊予灘を染める夕日をイメージさせる色付けとなっています。
2号車
今回乗車したのは、2号車「黄金の章」。
2号車は、太陽や愛媛名産の柑橘をイメージした車両。
乗車の3日前に指定席を取りましたが、海側の座席は埋まっていたのか山側の座席でした。
海側は2人掛けシート(カウンター席)。
ペアでの利用しやすく、ゆっくりと海が眺められるようになっています。
山側は対面型テーブル席。
対面型なので、おしゃべりしながら食事を楽しむことが可能な座席になっています。
観光列車ですが各座席にUSB給電が一つ用意されています。スマホといった電子機器を充電しながら鉄道旅を楽しむことができます。
カーテンも観光列車の車内に合わせる形で設置されています。ただ、伊予灘ものがたりに合わせて、沿線の至るところで催しがあっているので中々カーテンを閉める機会は無いと思います。
食事メニュー
伊予灘ものがたりは、乗車日の1か月前~4日前までに食事予約券が販売されています。事前に食事券を購入することで当日、車内で食事が楽しめるようになっています。
また、伊予灘ものがたり号は食事券なしでも乗車可能で、車内販売用のメニューで飲食を楽しむことも可能。
食事券の購入を忘れた人や直前に乗車を決めた人も当日販売用のメニューより食事を楽しむことができます。ただし、食事内容は限られるので食事券の事前購入をお勧めしておきます。
道後編
八幡浜駅の列車案内はプレート方式。伊予灘ものがたり専用のプレートもあり、1号車と同じ茜色で作られています。
配布された伊予灘ものがたり沿線マップを見ながら発車前を過ごしました。
伊予灘ものがたりは、予讃線(愛ある伊予灘線)経由で松山~八幡浜を走行します。
八幡浜 ⇒ 下灘
16時14分発 八幡浜
15分ほどで大洲に到着。
伊予大洲の到着直前、進行方向の右手には大洲城。
大洲城では2~3名の方がこちらに手を振っていました。
伊予大洲駅発車後、予讃線(山線)と分岐。松山~宇和島を結ぶ特急宇和海は高速運転可能な山線を経由しますが、伊予灘ものがたりは海線へ。
観光列車なので「特急」と名が付いても走行速度はゆっくり。
沿線でおもてなしが催しされているので、すぐに速度が落とせられるようにということもあります。ガソリンスタンドのスタッフや沿線住民の方が列車通過時刻に合わせて手を振ったり写真のようにシャボン玉を飛ばしてくれます。
乗車した道後編は、伊予灘ものがたり1~3号とは異なりスイーツ(アフタヌーンティーセット)を楽しめる列車。伊予灘ものがたりで提供される食事は、地元・愛媛に店舗を構えるシェフが考案しています。
1~3号は食事を楽しめる反面、私が持っている甲殻類アレルギーとの戦いが待っています。それに比べ、アフタヌーンティーセットはそれらを考慮しなくていい。
これは、道後編に乗ってスイーツを楽しまなくては・・・
と思っていたのですが、日付を勘違いして食事券を購入できませんでした(´ー`)3日前の日付を4日前と勘違い・・・
ただ前述した通り、伊予灘ものがたりでは食事予約券が無くても軽食が楽しめるようになっています。今回は、伊予灘のらぶかんポワールや坊ちゃん団子といった甘いものを食べ、糖分補給しました(笑)
余談:アフタヌーンセットを注文していた人の料理をチラッと見ましたが、重箱に入っていたスイーツやサンドウィッチが美味しそうでした・・・
リベンジしたい。いや、するしかない!
そんなこんなしているうちに、列車は長浜へ。
伊予長浜駅は予讃線(海線)の中でも利用者数が多く、山線が開業する前は優等列車も停車していた駅。
伊予灘ものがたりは伊予長浜駅を通過することになっていますが、反対列車行き違いも兼ねて運転停車。
2~3分停車したのち、伊予長浜を出発。
伊予長浜を出発すると待ちに待った伊予灘(瀬戸内海)区間。
太陽は雲に隠れていましたが、曇っていたおかげで海や島・山口県側の陸地が見やすかったです。
串駅手前では、徐行運転。鉄橋が高い位置にある関係で周囲に障害物が少なく、瀬戸内海を一望できる素晴らしいスポットでした。
下灘駅
17時24分着 下灘
八幡浜駅を出発してから1時間10分。途中の下灘駅で停車。
約10分の停車時間があり、伊予灘ものがたりの乗客も下灘駅で下車可能。
四国グリーン紀行旅(4日目)の時にも書きましたが、下灘駅は約10年ぶりに訪問。
一通り見ましたが、駅やホームの見た目はあまり変わっていない様子。
その代わり、駅自体がかなり有名になったのでホーム上に乗客以外の人が多くいました(写真はぼかしてます)。
あまりに人が多かったので、一足早く列車内へ帰還。
誰もいなかったのですが、車内から見る景色がとても綺麗。「早めに車内へ戻って正解だったな」と思いながら発車を待っていました。
下灘 ⇒ 松山
17時33分発 下灘
下灘駅は人が多すぎて夕日が楽しめなかったので、下灘駅出発後の車内から夕陽を楽しみました。
やはり下灘近辺の沿線から見える夕日&瀬戸内海はとても綺麗です。
伊予上灘駅でも数分停車。
伊予上灘駅出発後、軽食・車内販売の車内精算がおこなわれました。車内精算は現金以外にもクレジットカード・QRコード決済が可能でした。
10月上旬だと18時ぐらいで辺りが真っ暗。向井原駅で山線と合流を見たところで車窓は終了。
真っ暗になり残りの区間は車窓を楽しめないので、松山駅到着まで車内でまったり過ごしました。
特急伊予灘ものがり 道後編:八幡浜(16時14分) ⇒ 松山(18時31分)※14分遅れ
この日は何故か予讃線で遅延が発生しており、松山駅に約14分遅れで到着。
この後、特急しおかぜに乗り継ぐ予定だったので、乗継ぎができないのではないかとヒヤヒヤしてました(^^;
最後はドキドキでしたが、伊予灘ものがたりは食事・沿線のおもてなし・車窓、その他モロモロ楽しめた列車でした。
次乗る時は、食事券を忘れずに(笑)
終わり
特急伊予灘ものがたりの運賃・料金は以下の通り
区間 | 運賃・料金 |
---|---|
松山~伊予大洲 | 3,780円 |
松山~八幡浜 | 4,130円 |
繁忙期は上記料金に+200円。最繁忙期は+400円。
料金は時期によって異なるので、詳しくは伊予灘ものがたりのHPを確認してください。
食事を付けても1万円弱で乗車できることもあり、人気のある伊予灘ものがたり。
乗車した日には、往復乗車する人もいました(笑)
運行日が週末に限られていることもあり、日によっては満席の便もあるため、予約はお早めに。
それでは、今回はここまで('ω')ノ
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乗車日:2022年10月7日