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【橅編成】冬の五能線・快速リゾートしらかみ1号乗車記(秋田 ⇒ 弘前)

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快速リゾートしらかみは、秋田~弘前・青森を結ぶJR東日本の観光列車。前身の「ノスタルジックビュートレイン」を経て、1997年に運転開始。

運行ルートは、

秋田 ~ (奥羽本線) ~ 東能代 ~ (五能線) ~ 川部 ~ (奥羽本線) ~ 弘前 ~ 青森

秋田と青森を最短ルートは奥羽本線ですが、快速リゾートしらかみは五能線経由で運転。途中駅で長時間停車したり、景色の良い所で徐行運転が行われているので、全区間乗車すると5時間前後掛かります。

長時間乗車する列車なので、車内は快適に過ごせられるように設備が整えられています。今回は、快速リゾートビューの車内や沿線からの景色(冬Ver)を紹介致します。


快速リゾートしらかみ1号

秋田駅出発案内(奥羽本線)
秋田駅 発車案内標

乗車したのは快速リゾートしらかみ1号。秋田駅を朝に出発し、青森駅に13時30分頃到着する便となっています。

リゾートしらかみ1号は、全区間乗車すると5時間10分の行程。
※比較として、特急つがる1号は秋田~青森を2時間40分で運転し、青森に11時19分到着。


HB-E300(橅編成)

HB-E300(秋田駅)
「橅」編成

快速リゾートしらかみの車両は、HB-E300(橅・青池)・キハ40(くまげら)の計3編成。リゾートしらかみ1号は、基本的に橅編成によって運転されています。
※期間によっては「くまげら」編成で運転。


RESORT HYBRID HB-E300(秋田駅)

ハイブリッド車両なので、車両側面に「HYBRID」の表記。「橅」ということもあって、橅の木も描かれています。


HB-E300(LED 青森)
LED行先表示器①

HB-E300(LED リゾートしらかみ)
LED行先表示器②

車両側面の行先表示器はLED式。1度では表示しきれないので、行先・列車名が交互に表示されています。


座席

HB-E300(車内)

リゾートしらかみは全車・全席指定席。自由席が無いので、指定席券がないと乗車できません。


HB-E300(座席)
普通車指定席(1・3・4号車)

普通車指定席は、1・3・4号車で座席は2×2列の4列席。
リゾートしらかみの座席は間隔が広く、かなりゆったりと過ごすことができます。座席間隔が広いこともあり、一般的な車両に比べリクライニングしても後ろの人への圧迫が少ないと感じます。

ちなみに、日本海側の座席はA・B席側。日本海を見たい時はA席を指定してください。


HB-E300(車内)ボックスシート・2号車
ボックス席(2号車)

普通車指定席とは別に、2号車は半個室のボックス席。半個室の座席は全9つ(1~9番)。全ての座席が海側に設置されており、どの座席を指定しても海を眺めることができます。

半個室席の定員は4名ですが、1名でも利用することが可能。半個室といっても、あくまでも普通の指定席と同じ扱い。3名以下の場合は相席となる場合もあるので注意が必要。

なお、ボックス席はA~D席まであり、海側はA席とD席になります。


3号車 カウンター(旧ORAHOカウンター)

HB-E300(車内)

3号車の一部は、2022年12月24日を以って営業が終了したORAHOカウンターがあります。営業しなくなったこともあり、棚はもぬけの殻状態。


ORAHOカウンター(3号車)

カウンターの中央にお知らせ分の掲示。
有人販売の営業は終了しましたが、2号車でセルフレジ形式で売店営業を行っています。


HB-E300(3号車)

ORAHOカウンターの横には、沿線地域の工芸品が展示されています。ORAHOカウンターが終了しても、展示物は引き続き残っていました。


2号車 無人営業(セルフレジ)

HB-E300(車内販売)

ORAHOカウンターが終了したことにより、2号車の一部(3号車寄り)に新たに設けられた無人営業。

新幹線のワゴン販売ぐらいの大きさで、上段にグッズや食べ物(スイーツ系)。下段に飲み物(水・お茶・ジュース)が置かれています。

HB-E300(販売商品)
グッズと食べ物


セルフレジのメニュー(リゾートしらかみ)
メニュー表(2号車) 2023年1月時点

壁にメニュー表が貼ってあり、何が販売されているかは一覧で見ることが可能。有人販売ではなくなったので、アルコール類・ホットコーヒー・弁当の類は販売しなくなりました。

その為、セルフレジに無い商品については、乗車前に購入するか途中の長時間停車する駅で購入するしかありません。


りんごスティック(リゾートしらかみ)

それほどお腹が空いていなかったこともあり、りんごスティックを購入。以前、青森を訪れた時に買って食べたら美味しかったので、この時も購入してしまった(笑)


リゾートしらかみ(セルフレジ)会計
セルフレジ

いろいろ詰め込まれたように設置されているセルフレジを使って購入。


リゾートしらかみ・セルフレジ(決済方法選択画面)

セルフレジなので現金は使用不可。交通系ICカード or クレジットカードでの支払いになります。


レシートが長い

端末からレシート兼領収書が発券されると購入完了。レシート兼領収書のため、紙がメチャクチャ長いです!


乗車記(能代 ⇒ 弘前)

秋田駅を8時19分に定刻通り出発した快速リゾートしらかみは、順調に東能代駅へ。

・・・秋田から乗車したが、メインは五能線なので秋田~東能代駅間は省略・・・


雪がちらつく中、東能代駅に到着(9:11)。

リゾートしらかみ1号(能代駅)

能代駅JR五能線・起点駅)

東能代駅の3番ホームには、「五能線起点駅」と書かれた柱が設置されています。


五能線ホーム(能代駅)
くまげら塗装の待合室

2・3番線の待合室は「くまげら」塗装。
待合室の中には、キハ58の運転台と沿線車窓を流すモニターが設置されており、模擬運転を体験することができます。


9時24分着 能代駅

能代駅(リゾートしらかみ1号)

東能代から1つ隣の能代駅で約9分の停車時間。快速リゾートしらかみ1号は、五能線内で長時間停車する駅は能代駅のみ。他の駅は長くても2~3分しか停車しないので、最後の長時間停車駅。

駅舎内にNewDaysがあるので、弁当やおつまみ・アルコールを求め多くの方が駆け込んでいました。


バスケのまち 能代(五能線能代駅)

ホーム上には、いまは名前が変わってしまった能代工業バスケ部の優勝回数パネルとバスケットゴール。記念撮影が撮れるよう工夫されています。
※能代工業 ⇒ 能代科学技術


能代を出発し、東八森駅を過ぎると進行方向左手に日本海が見えてきます。

車窓(リゾートしらかみ1号)

五能線で海が見える区間は、東八森~鯵ヶ沢の間。途中、山区間を走って見えなくなる時もありますが、海の近くを長い時間かけて走ります。


10時00分 岩館駅

リゾートいらかみ1号(岩舘駅)

列車行き違いも兼ねて、途中の岩館駅に4分停車。普通の停車駅なので乗客の乗降も可能ですが、この時は乗降0でした。

リゾートいらかみ1号(岩舘駅)


岩館を過ぎると海をより近くで見れるようになります。

リゾートしらかみ1号(日本海)

岩館~大間越の間では、車窓をゆっくり眺められるようだと思いますが、徐行運転をおこなってました。

リゾートしらかみ1号(日本海)

リゾートしらかみ1号(日本海)

一部区間では海岸が目と鼻の先。


海ばかり見えますが、視線を変えると白神山地と海をセットで眺望できたりするので、たまには視線を変えてみるのも良いかと思います。

リゾートしらかみ1号(日本海)


10時36分 ウェスパ椿山

リゾートしらかみ1号(ウェスパ椿山駅)


10時55分 深浦

リゾートしらかみ1号(深浦駅)

深浦駅で秋田行きのリゾートしらかみ2号と行き違い。

3~4分停車するので、ホームに降りてリゾートしらかみの橅・青池の両方を撮影する人が多くいました。また、両方「リゾートしらかみ」なので乗り間違いがないよう、駅員と車掌よりアナウンスが流れていました。


リゾートしらかみ1号(深浦駅発車後)
行合崎海岸①

深浦~広戸駅間でも徐行運転が行われ、行合崎海岸の岩をじっくり眺められます。

リゾートしらかみ1号(深浦~広戸)
行合崎海岸②

行合崎海岸の岩は、全体的に赤くなっているのが特徴的でした。


リゾートしらかみ1号(深浦~広戸)

行合崎海岸を過ぎると、海岸はすぐ目の前。

岩館~深浦より更に近く、波も激しい。波の高さを見ると、冬の海といった感じ。

リゾートしらかみ1号(追良瀬~驫木)
追良瀬~驫木

リゾートしらかみ1号(千畳敷~北金ヶ沢)
千畳敷

津軽国立公園に属する千畳敷。
千畳敷駅に長時間停車し、千畳敷を間近で見れるリゾートしらかみもありますが、1号は通過。減速運転も行いません。


リゾートしらかみ1号(北金ケ沢駅)

途中の北金ケ沢駅で運転停車。運転停車なので乗降の扱いは無し。
調べてみると信号システムの関係で通過列車含め全列車が停車するようです。


リゾートしらかみ1号(日本海)

鯵ヶ沢が近づくと津軽半島の西側が大きく見えるようになります。また、海が見える区間も鯵ヶ沢で終了。鯵ヶ沢より東に進路を向け、内陸部を走行。


リゾートしらかみ1号(木造~五所川原)

内陸へ行くと真っ白い光景。1月なので当たり前ですが、田んぼといった所は、雪で覆われています。


リゾートしらかみ1号(五所川原)
現役の腕木式信号(津軽鉄道)

国内で唯一、現役の腕木式信号が稼働している場所(津軽鉄道)が見えると五所川原駅に到着。

冬の時期なので津軽鉄道のストーブ列車も運行していますが、この時はいませんでした。

リゾートしらかみ1号(五所川原駅)
五所川原駅

五所川原駅は拠点駅ということもあり、車内の半分の人が下車。その代わり、同じぐらいの人・・・いや、それ以上の乗車があり車内は8割の乗車率で出発。


12時37分 川部駅

川部駅(五能線終点駅)

東能代駅を出発してから3時間20分、五能線の終点・川部駅に到着。
川部駅では弘前駅へ向かう準備を行う為、4分間停車。


12時49分 弘前駅

リゾートしらかみ1号(弘前駅)

川部駅から10分も経たないうちに弘前駅に到着。
弘前駅では数人下車しましたが、ほとんどの人は青森へ向かっていきました。


弘前駅ホーム
弘前駅ホーム

弘前駅のホーム端は除雪されておらず、雪がホームを埋め尽くしていました。この光景を見ると雪国に来たという実感が湧きます。


Welcome HIROSAKI

弘前といえばリンゴと弘前城。パネルもそれらと特急つがるで使用されるE653系が描かれています。


終わり

今回は、秋田⇒弘前で乗車。4時間40分の長旅でしたが、日本海や沿線の車窓を楽しめたのでとても満足。しかも特急とは違い、乗車券プラスに指定席券(530円)で乗車できるのは、乗り得でしかありません。

また、五能線の普通列車の本数が少ないこともあり、観光列車でありながら途中の青森~鯵ヶ沢駅間では地元の住民と思われる方も多く乗車していました。


リゾートしらかみは1日最大3往復運転されますが、運転するしないは日によって異なります。乗車日をしっかり確認してから乗車してください。

快速リゾートしらかみの運転日(JR東日本ホームページ)


それでは、今回はここまで('ω')ノ


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乗車日:2023年1月

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