鉄道

西武鉄道Laview 特急ちちぶ34号乗車記(西武秩父 ⇒ 池袋)

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特急ちちぶ

駅舎(西武秩父駅)
西武秩父駅

秩父の玄関口ともいえる西武秩父駅。
西武鉄道により池袋から特急列車の直通運転が行われており、特急列車は池袋~西武秩父を約1時間20分で結んでいます。


発車案内標(西武秩父駅)

西武秩父駅の発車案内標では、ただの「特急」としか表記されていませんが、池袋~西武秩父を結ぶ特急は「ちちぶ」と名称が付けられており、1時間に1本のペースで運転されています。


武甲山(西武秩父駅から)
武甲山(1,304m)

特急乗車時に渡る必要は無いですが、西武秩父駅の跨線橋からは武甲山を眺められます。
時間に余裕がある時は、ゆっくり眺めるのもいいでしょう。


特急ラビュー(Laview)

ラビュー(Laview)は、2019年3月より運行が開始された特急列車。それまで運転されていたニューレッドアロー(NRA)の置き換え車両として製造されました。


外観

ラビューといえば、他の車両には無い独特な特徴を複数持っています。

ラビュー(西武秩父駅)

車両の顔とも言える先頭車両。先頭部の上部は丸みを持っており、じっくり見ていると某仮面ライダーに出てきそうな前面になっています。


ラビュー(扉横)

車両側面には「Laview」と号車番号が表記されています。Laviewは8両編成で運転されています。


ラビュー(行先表示器)
行先表示器

車両側面の行先表示器はフルカラーLED。最近の車両では、フルカラーLEDが当たり前になっています。


そして、Laviewの特徴その2「大きな窓」。

西武特急・ラビュー(西武秩父駅)

特急ラビューの窓

列車の窓でここまで大きいのは無いのでは?と思うほど大きく、遠くから見ると座席や足元まで全て見えます。

特急が豊富に走っているJRでもここまで大きな窓は無く、せいぜい腰の高さより上に窓がある列車が大半です。

キハ85系の窓
サンプル:JR特急の窓


座席

西武特急・ラビュー(座席)

座席配列は、2×2の4列席。座席、車内は黄色基調で暖かみのある雰囲気になっています。


西武特急・ラビュー(座席)

シートに可動式枕、リクライニングと最近の特急にある座席設備は整えられています。


西武特急・ラビュー(座席・コンセントとテーブル)

座席と座席の間には、テーブルとコンセントが設置。肘掛け下にあるテーブルは小さく、ドリンクや小物を置くのにはピッタリ。コンセントは若干分かりづらいところにありますが、1座席1つあります。

西武特急・ラビュー(座席背面)

座席背面には、テーブル、シートポケット、ドリンクホルダーが設置されてます。
ドリンクホルダーがあるので、わざわざテーブルを開かなくても済むので有難いです。


西武特急・ラビュー(座席配置表)

特急ラビューの車内設備(西武鉄道HP)

各号車の窓枠は、西武鉄道の公式ページで確認することができます。
先頭車は方面によって異なり、飯能から池袋・西武秩父へ進行時は8号車、池袋・西武秩父から飯能へ進行時は1号車が先頭車になります。

特急券購入時に座席指定する場合は、窓口もしくはチケットレスで購入する必要があります。
駅に設置されている特急券券売機では座席指定不可。券売機で購入した場合、購入後に座席の位置が分かる仕組みになっています。


西武秩父 ⇒ 池袋

西武特急・ラビュー(車内ディスプレイ)

西武秩父駅を発車する時点で、座席は進行方向とは逆向きにセット。
飯能駅まで座席を回転させたい場合、「通路側の座席下にあるペダルを踏んで座席を回転させてください」と案内されていました。


西武鉄道・特急ラビュー(西武秩父駅)
西武秩父駅

座席とは逆向きに列車は発車。
西武秩父発車時点で乗車率は3割ほど。平日の中途半端な時間にしては、まずまずの乗車率。

西武鉄道・特急ラビュー(横瀬駅)
横瀬駅構内

横瀬駅でも乗車があり、飯能方面へ。

西武秩父~飯能駅間は山間区間を通るので、車窓には森林が豊富。

西武鉄道・特急ラビュー(車窓)


西武鉄道・特急ラビュー(正丸トンネル信号場)
正丸トンネル信号場

正丸駅と芦ヶ久保駅の途中にある正丸トンネル。そのトンネル内に設置されている信号場で、西武秩父行きの特急ちちぶ19号と行き違い。

西武鉄道・特急ラビュー(正丸トンネル)

反対側の列車とすれ違い後、信号が青になり出発。
普通、トンネル内で何が起きているのか分からないので、車内モニタで現在状況が把握できるのは有難い。


SKマテリアル吾野営業所
SKマテリアル吾野営業所

吾野駅手前、右手にSKマテリアル吾野営業所。明らかに吾野駅から線路が続いていたような跡が見られるが実際にそうらしく、1978年3月末まで貨物(鉱山)の営業を行っていた。


このあと吾野駅を通過しますが、吾野駅は池袋線の終点、秩父線の起点駅となっています。


西武鉄道・特急ラビュー(飯能駅での座席反転案内)

西武秩父から約40分。時間的に全体の半分が経過したところで、途中の飯能駅に到着。飯能駅はスイッチバック構造の為、西武秩父 ⇒ 飯能とは進行方向が逆になります。

西武鉄道・特急ラビュー(飯能駅)
飯能駅

飯能駅で進行方向転換の為、2分停車。
飯能駅はそれなりに乗車があり、乗車率が5割ほどにアップ。

飯能駅発車後、進行方向が逆になって出発。

西武鉄道・特急ラビュー(飯能駅発車後)

左手、さきほど通った西武秩父駅方面の線路と分かれます。


西武鉄道・特急ラビュー(飯能短絡線)
飯能短絡線(未成線)

西武秩父方面と分岐した後、草地に覆われた広いスペースが一瞬現れます。場所的に線路が敷けそうですが、これは飯能短絡線の用地。ただし、飯能短絡線は未成線で現在も開通には至っていません。

飯能駅のスイッチバックを解消するために用地確保したのは良いものの、貨物列車の消滅等により現在も未成線のままになっています。


西武鉄道・特急ラビュー(入間川)
入間川

前半の西武秩父~飯能の車窓から一転、飯能~池袋は住宅やビルといった市街地を中心に走行。

今回、窓枠有りの座席に座ったのですが、窓が大きいこともあり車窓を広範囲で見れました。やはり窓が大きい分、どの座席に座っても車窓を楽しめるなと思いました。


所沢で西武新宿線と交差。

西武鉄道・特急ラビュー(特急小江戸と交差・所沢)
ニューレッドアロー(特急小江戸)

所沢駅到着直前に特急小江戸(ニューレッドアロー)とすれ違い。かつてニューレッドアローは池袋線でも走っていましたが、現在は新宿線のみで走っています。


西武鉄道・特急ラビュー(運転席)

先頭車の運転台と客席の仕切りはガラス張りになっているので、座席によっては前面展望が楽しめると思います。前面車窓を見たいなら、運転席のない右側がオススメ。左側はほとんど見えません。


西武鉄道・特急ラビュー(池袋駅)
池袋

西武秩父から1時間19分、終点の池袋駅に定刻通り到着。
17時近いということもあり、ホーム上は帰宅の人で多くなっていました。


終わり(特急料金について)

1時間20分の乗車時間でしたが、座席の快適性が良かったこともあり、あまり疲れを感じませんでした。流石、2019年に運用開始したことはあります。


乗車日の西武秩父~池袋(76.8km)の特急料金は710円でしたが、2023年7月より特急料金が900円に値上げされます。
西武鉄道全体の特急料金が値上げされるため、その他区間も同様です。

主な区間特急料金
池袋~西武秩父900円
池袋~飯能600円
池袋~所沢500円
所沢~西武秩父600円
2023年7月1日~

値上げ後の料金ですが、例えば池袋~西武秩父の区間をJR東日本の特急料金(チケットレス)に置き換えて計算してみると920円。

JR東日本と比較してみると、西武鉄道の特急料金が今まで安すぎた面もあり、本来の料金に是正された感を感じます。
料金を値上げされるのは利用者として痛いですがその分、新宿線の特急レッドアローの後継車両に期待したいと思います(笑)


それでは、今回はここまで


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乗車日:2023年4月

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