長野駅と大糸線南小谷駅を結ぶ観光列車・リゾートビューふるさと。
当初は姨捨駅に行きたい欲から計画が始まり、調べるうちに滞在時間も含めてリゾートビューふるさとに乗車するのが良いと判断。タイミングよく運行日だったので、長野 ⇒ 松本で乗車してきました。
目次
長野駅
長野駅善光寺口。長野駅を全体的に見るのは、実は今回が初めて。
長野駅前のホテルに宿泊していましたが、朝ご飯をまだ食べていませんでした。リゾートビューふるさとへ乗車する前に、長野駅の中にあるベックスコーヒーで朝ごはん。
朝ご飯を食べながら時間潰し。出発10分前に改札の中へ。
乗車する「快速 リゾートビューふるさと」は、長野発南小谷行き。
独特な運行区間
長野 ~(篠ノ井線)~ 松本~(大糸線)~ 南小谷
急いで目的地へというよりは、車窓を楽しむ、車内や駅・イベントを楽しむといった観光列車の要素が強いです。
リゾートビューふるさと
いつも通り車両をざっくり紹介。
外観
リゾートビューふるさとで使用されているのは、ハイブリッド車両・HBーE300系(2両編成)。
乗車した2022年8月時点では、長野県PRキャラクター「アルクマ」のラッピングが施されていました。アルクマのラッピングは2022年12月25日まで。
「リゾートビュー」の名の通り、窓が大きく車窓が楽しめるようになっています。1列に1窓あるので、どこに座っても問題なし。
LED式の行先表示器
座席
座席は2列×2列。
リゾートビューふるさとの特徴として、座席の前後間隔が広いことが挙げられます。
座席の間隔が広く、足元にフットレストがないので、目一杯足を延ばすことができます。
座席のリクライニング。前の人がリクライニングしても圧迫感をあまり感じません。
座席の後ろ。背面テーブルとドリンクホルダーがあります。
肘置きを開くとミニテーブルが収納されています。
座席に座った感想として、ほぼグリーン車という感覚。座席の間隔は広く、座り心地も問題なし。「リゾートビュー」と列車名にもなっているように窓は大きく、車窓を楽しめる。でも、乗車の際は乗車券と指定席券があればOK。
これは、乗り得列車と言っていいでしょう。
展望室
1号車・2号車ともに、運転席の後ろに展望室があります。
展望室はフリースペース。リゾートビューに乗車している人であれば、誰でも来ることができます。
展望室では、リゾートビューふるさとが走行する区間の沿線風景の写真アルバムや車窓案内があります。
車窓案内はよく作りこまれているので、一度は目にした方が良いと思います。
沿線風景の写真アルバム・車窓案内は、どちらの号車にも設置されています。
また、1号車の展望室には乗車記念スタンプが設置されています。
車内販売
リゾートビューふるさとでは車内販売を行っており、アテンダントの方から直接購入する方式。
確認した限り、販売メニューは上記のみ。売店やワゴンではなく、アテンダントの方が巡回しながら販売するので、品数が少なめ。
せっかく「長野」に関する観光列車に乗車したので、信州りんごジュースを購入。甘くて美味しかった。
乗車記(長野 ⇒ 松本)
9時46分 長野駅発車
リゾートビューふるさとの各車両には車内モニターが設置されています。前面展望や観光案内の映像が放映されます。
長野駅を出て数分すると果樹園が見れます。夏なので果物らしき姿は見れませんでしたが、おいしい果物が育てられているのでしょう。
9時54分 篠ノ井駅に到着
9時55分 篠ノ井駅発車
篠ノ井駅を出発してすぐにJR篠ノ井線としなの鉄道が分岐。
進行方向の左手にこれから行く冠着山(かむりきやま)。次の停車駅である姨捨駅は、その山の中腹辺りにあります。
どこかに姨捨駅がある・・・はず?
稲荷山駅を過ぎると勾配区間へ。最大25パーミル(25‰)の急勾配を登っていきます。
急勾配を登っていくと徐々に車窓から見える景色がいい眺めに。
一方、篠ノ井線の線路は山をなぞるように敷設されているのでカーブの連続。
また、この辺りの篠ノ井線は単線の為、稲荷山~姨捨駅の途中にスイッチバック式の信号場が設置されています。
姨捨駅が近づくと、日本三大車窓の本領発揮。
姨捨駅へ到着する前に日本三大車窓を楽しめるので、これで満足してしまいそうです(笑)
実際はそれなりの速度で走行しているので、あっという間に通り過ぎます。ゆっくり見たいなら、姨捨駅で降りるのが一番です。
10時08分 姨捨駅へスイッチバックする為、引き込み線上で停車。
引き込み線に入ってほどなく、姨捨駅への注意信号現示。
スイッチバック時、展望室に誰もいなかったので気楽に前面展望を楽しむことができました。
10時10分 日本三大車窓の一つ、姨捨駅に到着。
南小谷行きのリゾートビューふるさとは、姨捨駅の景色を存分に楽しめるよう32分の停車時間があります。
晴天だったので、姨捨駅より長野市内や千曲市内。飯縄山といった遠くの山々を見ることができました。
停車時間が30分もあるので、風景の他に姨捨駅もゆっくり見ることができました。姨捨駅の様子は別に纏めているので、よろしければそちらもご覧ください。
10時42分 姨捨駅を出発。
※長野行きも姨捨駅に停車しますが、到着後すぐに出発します。
姨捨駅を出発後、山越えのためトンネル区間が多くなります。
冠着 ⇒ 聖高原(進行方向左手) 筑北村にある筑北小学校。
たまたま写真を撮った時に写ったのですが、この日リゾートビューふるさとを含め3回 筑北小学校を見ることに。
3回も見たので記念に掲載。
長野~姨捨までは果樹園を見ることが多かったですが、トンネルを超えると田園地帯。
西条~明科では、走行中の線路横に謎スペース。ここに限らず、西条~明科はずっとスペースがありました。
複線化することを想定してスペースを取ったものの、複線化されず空き地として残っているようです。
田沢駅で反対列車との行き違いを行い、松本駅へ。
犀川と梓川が合流する所で列車は徐行運転。川やアルプスの山々をゆっくり見ることができます。
11時33分 松本駅到着。ここで下車。
松本駅で降りる人もそれなりにいましたが、ホームで待っている人...松本から乗車する人が多くいて驚きました。
松本駅では10分の停車時間。ここから大糸線へ入り、南小谷に向かいます。
11時39分 特急あずさ9号が到着。リゾートビューふるさとは、特急あずさ9号との接続を行っているようです。
到着後の様子を見ていましたが、特急あずさ9号 ⇒ リゾートビューふるさとへ乗り換える人もそれなりにいました。
11時43分 松本駅発車
感覚ですが、長野駅よりも松本駅の方がリゾートビューふるさとをお見送りする人が多かったです。
また乗車率ですが、長野⇒松本は約3割でしたが、松本⇒南小谷は8~9割。大糸線方面は賑わっていました。
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JR・私鉄指定席列車全掲載
終わりに
リゾートビューふるさとは初めて乗車しましたが、乗車券+指定席券で乗車するには豪華すぎる列車でした(^_^)
普段がどうなのか分かりませんが、今回乗車した長野⇒松本駅間は乗車する人が多くなく、ゆったりとした空間の中で乗車できました。逆に、松本⇒南小谷であんなに乗車するとは思いませんでしたが・・・笑
リゾートビューふるさとは全席指定席なので座席が選べますが、見たい景色によって指定する座席は変わります。
①篠ノ井線で日本三大車窓の一つ・姨捨のパノラマを見たいならA/B席(窓側:A)
②大糸線で北アルプスの山々を見たいならD/C席(窓側:D)
反対側の座席に座ってもフリースペースがあるので最悪何とかなります。それでも、自分の座席が一番落ち着いて見れるので、座席を指定する際は上記を参考にしてください。
なお、このあとは松本駅で約1時間滞在したのち、普通列車で長野駅へカムバック。お昼ご飯を食べた後、別の場所へ向かいました。
続き:特急しなの18号乗車記(長野 ⇒ 名古屋)と北陸本線迂回ルート
リゾートビューふるさとの運行日や詳細な時刻は、JR東日本の公式ページを確認してください。
「リゾートビューふるさと」の運行日・カレンダー(JR東日本・のってたのしい列車)
それでは、今回はここまで('ω')ノ
姨捨駅訪問記
【篠ノ井線姨捨駅】日本三大車窓&スイッチバック駅に降りてみた
同じ長野県(小海線) HIGH RAIL 1号 乗車記
【HIGH RAIL1375】JR線で一番標高の高い地点を走る観光列車(小淵沢 ⇒ ???)
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乗車日:2022年8月8日