JR東海より発売されている「立山黒部アルペンきっぷ」を使って、立山・黒部を旅行中。
3日目は、立山黒部アルペンルートで立山・黒部ダム。黒部ダムへ行った後、再び富山市内へ戻る行程でした。
今回は、立山~黒部ダムの区間ごとの乗り物、景色を紹介。
目次
立山黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルート、富山県側の玄関口・立山駅。
立山駅は、富山地方鉄道と立山ケーブルカーが乗り入れています。
駅舎出入口にある窓口では、立山~扇沢までの切符が購入可能。
乗車券の有効期限は、片道・往復ともに5日間。
立山ケーブルカー(立山 ⇒ 美女平)
JRが発売する立山黒部アルペンきっぷは、必ず立山・扇沢の窓口で乗車日当日の乗車整理票を受け取る必要があります。
今回は立山経由だったので、立山駅窓口で立山黒部アルペンきっぷを提示し、「乗車整理票」を受取り。
立山ケーブルカーは、時間指定の「乗車整理票」が無いと乗車することができません。
改札を通り、乗車口へ。
朝7時ですが、車内は立ち客が発生するほどの乗車人数。
出発時点から物凄い急勾配だが、美女平に進むにつれ更に勾配がきつくなる。
立山ケーブルカーの平均勾配は24度。鉄道で一般的に使われているパーミル(‰)に直すと445パーミル。
一般的な鉄道の最大勾配は、箱根登山鉄道(80パーミル【4.6度】)、JR飯田線(40パーミル【2.3度】)。
数字で見てみると、ケーブルカーがどれだけ恐ろしい坂道を登り下りしているを思い知らされます('ω')
立山~美女平は、1.3km。
7分掛けて登り、美女平に到着。
立山高原バス(美女平 ⇒ 室堂)
美女平~室堂は、立山高原バスにより移動。
道路は整備されているが一般車両は通行不可。バスや許可された車両以外は、通行できない所を走行していきます。
山を登っていくので、道路の形状はクネクネ道。
車酔いしやすい人は要注意。
車の通りが少ないので、野生の動物が道路でウロウロ。
この時は野生の猿が道路でくつろいでいて、バスの通行に支障をきたしていました(笑)
最大20mを超えることもある雪の大谷。2022年は雪解けが早く4~6mの高さに抑えられていた。
美女平~室堂は、45分かけて走行。
ケーブルカーの乗車人数が多かったこともあり、臨時直行バスが運行されました。
室堂(Part1)
室堂は色んな施設が揃っており、駅・バスターミナル以外にもレストラン・郵便局・ホテル・お土産屋・アウトドア用品店(ノースフェイス)が入っています。
そんな中、建物内にある自動販売機を確認すると・・・
地上と同じ飲料が販売されていますが、地上より料金は高めに設定。
場所を考えると輸送費が掛かるので当然なのかもしれません。
室堂は、各山岳への玄関口。
室堂の階段に山岳情報が載っており、各山の状況・最新情報が分かるようになっています。
建物内の階段を上がると外に出ることができます。
建物の屋上からは、雪の大谷や富山平野を眺望可能。
展望台は、室堂平に通じており、そのまま室堂に整備されている歩道を歩くことができます。
この日の朝は天気が微妙で、山頂を中心に曇り空。
ただ、雨は降っていなかったので、ターミナル近辺を散策。
立山玉殿の湧水は飲用可能。水筒やペットボトルに入れて持っていく登山客もいました。
自分も湧き水を少し飲んでみましたが、冷たく美味しいかったです。
トロリーバス(室堂 ⇒ 大観峰)
室堂⇔大観峰は、トロリーバスで移動。立山を突き抜けるルートであると同時に、日本唯一のトロリーバスが走っている区間でもある。
「トロリーバス」は、電車みたいに架線から電気の供給を受け走っている。その為、「バス」の名称であるが「鉄道」の区分になる。
トンネル内をよく見ていると、鉄道ではよく見る標識を見受けられる。
鉄道らしさと言えば、行き違いも鉄道方式。反対側のバスが通過するまで、所定位置でバスは停車します。
なお、中間の行き違い地点で立山の直下を通過。
室堂~大観峰は、10分で走行。
大観峰で立山ロープウェイに乗り換え。
大観峰
大観峰(2316m)で少し休憩。
大観峰には展望台があり、黒部平・黒部ダム・黒部周辺の山々といった北アルプス一帯を眺望可能。
大観峰~黒部平は、立山ロープウェイによって行き来可能。
立山ロープウェイの全区間は、大観峰の展望台より見渡すことができる。
黒部平の先に黒部ダム。今からの目的地が大観峰より見渡せる。
ケーブルカー(黒部平 ⇒ 黒部湖)
立山ロープウェイの大観峰~黒部平は、距離1.7km・標高差488m。
ロープウェイの中からは、全方向の景色を見ることができ、立山・黒部ダムといった景色を眺めることができる。
下を見下ろすこともできるが、ロープウェイと地面は少し腰が引けるほどの高さ。
楽しめる人は楽しいし、高所恐怖症の人にとっては・・・\(^o^)/
大観峰~黒部平は7分で走行。
標高が約500mも変わると耳が痛くなります(笑)
黒部ケーブルカー(黒部平 ⇒ 黒部湖)
黒部平~黒部湖は、黒部ケーブルカーで移動。
黒部ケーブルカーは、全距離800m。全ての区間がトンネルで、日本唯一の全線地下式ケーブルカー。
更に、立山~美女平の立山ケーブルカーより傾斜がキツく、最大勾配31度(パーミルに直すと600‰)。
中間地点で反対側のケーブルカーとすれ違い、黒部平~黒部湖を5分で結びます。
黒部ダム・黒部湖
黒部湖駅からトンネルを歩き、黒部湖・黒部ダムに到着。
黒部湖の標高は1,448m。
標高が高いので暑くもなく、風が少しあったので少し肌寒いという感覚でした。
黒部湖の反対側は、映像で見る機会の多い黒部ダムの放水。
ダムの上は道路になっており、車1~2台は通行できるスペース。日中の時間帯は、歩行者専用と化していました。
放水観覧ステージ(新展望広場)では、放水を更に近くから見ることができる。
また、天気が良いと綺麗な虹も見れる。
放水観覧ステージ(新展望広場)とは別にもう一つ、展望台休憩所より黒部ダムを眺められる。
展望台休憩所の方が高い所にあるので、黒部ダムの放水・黒部湖・立山を全て一望できる。
黒部ダムは富山県だが、長野県側の玄関口・扇沢の方が近い。その為、朝の時間帯は、関電トンネルバスの黒部ダム駅より観光客が大勢来ていた。
黒部ダムまで来たところで、この日は終了。
翌日も通る予定だったので、再び同じルートを通って戻りました。
室堂(Part2)
立山ケーブルカー・ロープウェイ、トロリーバスを乗り継ぎ、再び室堂へ。
朝とは違い、昼の室堂は晴天。気温も14~15℃と歩きやすかったので、少し散策してみました。
散策するといっても、散策道は積雪がかなり残っており、一部は氷のような状態になっており歩きづらい。
自分はノーマル靴を履いておりスリップしやすい所もあったので、安全圏でストップ。
近くまで行けなかったが、みくりが池を見ることができた。
遠くからでも池の表面は綺麗だったので、次に行く時は近くで見たいと思う。
その後も室堂より立山連峰の山々を眺望。
美味しい空気をたくさん吸ったのち、富山市内のホテルへ戻りました。
それでは、今回はここまで('ω')ノ
立山黒部アルペンルートを乗り通す!
黒部湖を遊覧
【遊覧船ガルベ 乗船記】黒部湖から立山連峰や北アルプスの山々を楽しむ!
訪問日:2022年6月28日