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【博多南線 博多南駅】回送列車を活用した新幹線に乗ってきた!

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新幹線だけど違う!在来線特急が発着する博多南線・博多南駅

今回は、福岡県にある全国でも珍しい路線に乗ってきました。
といっても、路線名はタイトルに書いてあるので、隠しきれていませんが(笑)


博多南線について

まずは博多南線について少しだけ紹介。

 博多南線は福岡県の玄関口・博多駅博多南駅を結ぶ路線。距離は8.5kmで、乗車時間は8分。運行はJR西日本が行っており、博多南線だけ見るとかなりの短距離路線です。しかし、博多南駅のすぐそばには博多総合車両基地があり、実際は回送列車の送り込みも兼ねている路線です。

博多南線の乗車には運賃の他に自由席特急券が必要ですが、元々が回送線として開業した経緯もある為、自由席特急券100円(※下記追記)と他の路線と比べて破格の料金で設定されています。
博多南~博多駅間の運賃が200円。特急券を含めても300円(※下記追記)で新幹線に乗車できます!(2022年3月時点)

また、博多南線は新幹線で運行されますが、列車は全て在来線特急扱いになります。その為、博多南駅発着の列車は全て特急ということになります。

※追記:2023年4月1日購入分より特急料金が130円になります!

2023年3月31日購入分まで:100円(乗車券含め300円)
2023年4月1日以降の購入:130円(乗車券含め330円)



博多南駅前広場(那珂川市)

今回は博多南駅前の広場からスタート。
博多南駅前の広場は、福岡県那珂川市。2018年に「那珂川町」から「那珂川市」になった比較的新しい市です。

駅前にはガラス張りの建物がありますが、これは駅舎ではなく博多南駅前ビルというビルになります。

博多南駅前の広場
博多南駅の入口は左


ビルの隣には駐輪場があり、少し上には九州新幹線の線路も見えます。
しかし、博多南駅はJR西日本の駅なので、入口はJR西日本仕様。

博多南駅前の広場


入口前には博多総合車両所を筆頭に那珂川市の観光案内があります。

那珂川市の観光情報


広場の下はバス停となっており、那珂川市内、大橋・天神、春日市方面に行くことができます。

博多南駅に停車中の西鉄バス


博多南駅・駅舎(春日市)

博多南駅前の広場から通路を渡って博多南駅の駅舎を目指します。

博多南駅の前には道路がありますが、この道路を境に那珂川市と春日市に分かれます!
その為、博多南駅の住所は「福岡県春日市上白水」。新幹線の車両基地は那珂川市にあるので、博多南駅も那珂川市にあると思われる方がいると思いますが、博多南駅は春日市になります!

九州新幹線の高架・博多方面
博多駅方面。新幹線の高架側は春日市。道路から左は那珂川市


博多南線と分岐した九州新幹線の線路が博多南駅の上を通過していきます。

九州新幹線の高架・新鳥栖方面
新鳥栖方面



博多南駅の駅舎まで来て、先程渡ってきた通路を見てみます。
先程も書きましたが、駅舎が春日市、通路を渡ると那珂川市になります。

博多南駅の駅舎内から広場を見る
駅舎は春日市、通路の向こうは那珂川市


博多南駅の入口は駅前ビル方面以外に、駅前を通っている道路にもあります。

博多南駅の入口



続いて駅舎の中を見ていきます。
駅舎内はシンプルな作りになっており、券売機や改札機、みどりの窓口が設置されています。

博多南駅の券売機と改札機


券売機の隣には待合室が設置されており、待合室で博多南線の列車を待つこともできます。

博多南駅の券売機と待合室


博多南駅にコンビニはありませんが、飲み物の自動販売機と軽食の自動販売機が設置されていました。

博多南駅の駅舎内にある自動販売機



券売機

博多南駅の券売機。
博多南線は全列車が特急列車の為、金額表示時点で「運賃+自由席特急券」の合計金額で表示されています。

博多南駅の券売機・画面


券売機は定期券も購入可能。クレジットカードの取り扱いも行っていますが、クレジットカードは定期券のみ利用可能。通常の切符でクレジットカードを利用する場合は、みどりの窓口で購入する必要があります。

博多南駅の券売機上の案内
券売機のクレジットカードは定期券購入時のみOK


券売機上にある運賃表。

博多南駅の券売機上にある運賃表

博多南 ⇒ 福岡市近郊・北九州・下関・佐賀・大牟田の運賃+博多までの特急料金が含まれた金額が掲示されています。山陽新幹線の金額は逆に見当たりませんでした。



券売機で発券した切符と特急券。運賃と特定特急券の2枚発券されました。
博多南~博多駅間の運賃はJR西日本の普通運賃が適用される為、JR九州より少し安くなっています。

博多南駅で発券した切符と特急券


改札機

続いて改札機。

博多南駅には改札機が3台設置されています。山陽新幹線ではEX-ICスマートEXといったサービスがありますが、博多南線は非対応。博多南駅の改札機は切符専用となっています。

博多南駅の改札機
切符専用の改札機



アナログな発車案内

他駅の場合、列車の発車案内表示器が改札上あたりに設置されています。

東京駅の東海道新幹線改札上の発車案内
例)東京駅の改札上にある東海道新幹線・発車案内

しかし、博多南駅には発車案内を行う表示器がありません


では博多南駅どのようにしているか?


博多南駅の券売機横にある次の列車案内
ラミネートされた次の列車案内

まさかのアナログ方式!
係員さんの手で次の列車案内の用紙を交換していました。

第三セクターや小規模な私鉄だとたまに見かけますが、JRだと珍しい光景。むしろ、JRで博多南駅が唯一だったりして・・・。


博多南駅・出発時刻

博多南駅の出発・到着時刻一覧。通勤・通学が多くなる朝と夕方は1時間に2~4本の運行がありますが、日中の時間帯は1時間に1本になります。

博多南駅の時刻表
朝は1時間に3~4本。その他は1時間に1~2本

また、出発時刻の方には列車の最終目的地が記載されていますが、博多南駅は新幹線駅ではない為、列車名の表記がどこにもありません。通常の新幹線駅であれば「こだま~号」という記載があります。この辺りが博多南線は在来線扱いと実感できるところではないでしょうか。

博多南駅の時刻表
※平日・土休日で運行本数が異なるので、乗車する際は要チェック



博多南駅ホーム

続いて改札内に入り、ホームから車両基地に止まっている車両を見て・・・
と思っていると、博多駅から700系レールスター車両が到着してきました!

博多南駅に到着する700系レールスター


しばらく列車は来ないだろうと思っていたところに到着してきたので、少しびっくり。
ホーム上から新幹線の横並びを取る予定でしたが、レールスターがやってきたので諦めました(´・ω・`)

博多南駅に停車中の700系と車両基地の車両



ホームから博多駅方面を見てみます。線路が複雑に入り組んでいます。一番左の線路が博多南駅のホームに唯一繋がっている線路になり、他の線路は博多南駅を通らず直接、総合車両所に繋がっています。

博多南駅のホームから博多駅方面を見る


博多南駅の駅名標。次の駅は当然ながら博多駅のみ。

博多南駅の駅名標



博多駅に到着した700系レールスター。8両編成でホームいっぱい使って停車しています。
下の写真ではホーム上に誰もいませんが、到着後にドアが開くと大勢の乗客が降りてきて、ホーム上は人で溢れかえっていました。

博多南駅に停車中の700系
博多南駅に停車中の700系


ホームの車両基地寄りまで来ました。
700系はホームギリギリに止まっています。

博多南駅から車両基地方面を見る


博多南駅のホーム横にも側線があり、線路は車両基地の方から来ています。車両が止まっているところを見たことがありませんが、車両点検等で使用するのでしょうか?

博多南駅横にある車両基地の側線


ホーム端には柵がありますが、柵の隙間からN700Aの車両と車両基地に続く線路を撮影。
博多駅から博多南駅に到着後、車両基地へ回送される列車もありますが、この時は折り返し岡山行きとなりました。

車両基地に停車中のN700A


博多南駅のホームを目一杯使って700系は停車する為、700系の端っこが途切れてしまってます・・・

博多南駅に停車中の700系


行先表示を見ると、なぜか「こだま 岡山」の表示。

700系の行先表示器・こだま岡山行き


しばらくすると、「博多」に表示が変わっていました。

700系の行先案内・博多行き


車内清掃が終わり、700系の車内へ。

700系の車内から車両基地のN700Aを見る
博多総合車両所に止まっているN700A

700系の窓から総合車両所に止まっている新幹線の並びを見ます。本当は700系のいない間に撮りたかったですが、タイミングが悪かったです。



博多南線乗車記(博多南⇒博多)

700系の車内。

700系の車内

博多南線内は全て自由席。普段は指定席として利用される座席も自由席になります。なお、少数ですが一部列車にはグリーン車が付いており、グリーン車乗車時はグリーン料金が掛かります。


700系レールスターの指定席に使用されている座席。この座席は乗り心地が良く、個人的には好きです。

700系の座席
レールスターのサルーンシート
700系の座席・リクライニング
リクライニング


「博多行き」

700系の車内にある案内表示器・博多行き

ディプレイでの表示は以上!とてもシンプル!




博多南駅を定刻通り15時55分に出発。

博多南車両基地に止まっているN700A


博多南駅を出発してすぐに、博多南線は高度を上げ九州新幹線と同じ高さまで坂を登ります。

博多南線から九州新幹線の線路が見える


博多南駅を出発して1分程で九州新幹線の線路と合流します。

博多南線と九州新幹線が合流
九州新幹線と合流


九州新幹線と合流してからは、最高速度120kmで博多駅を目指します。
普通の在来線特急だと120kmは速い方ですが、新幹線の車両だと全然余裕を感じる為、遅く感じてしまいます(笑)

福岡都市高速と交差する博多南線
福岡都市高速と交差

途中で福岡都市高速や西鉄天神大牟田線と交差しながら、博多南線は博多駅方面へ。

西鉄天神大牟田線と交差する博多南線
西鉄天神大牟田線と交差


竹下駅付近で鹿児島本線と並行。博多南線は高架を走るので、竹下駅近くにあるJR九州の車両基地がよく見えます。

竹下の車両基地が博多南線から見える


この時は、特急みどりに使用される783系が止まっていました。

竹下にあるJR九州の車両基地が博多南線から見える


しかし昼間ということもあり、車両基地に止まっている車両は多くはありませんでした。

竹下にあるJR九州の車両基地が博多南線から見える
竹下にあるJR九州の車両基地が博多南線から見える


博多駅手前には885系が停車中でした。

885系が博多南線から見える



博多南駅を出発して8分。終着駅の博多駅に到着!
・・・ですが、700系は博多駅到着後も引き続き「こだま」として岡山を目指します。

博多駅の出発案内・こだま860号
博多駅到着後はこだま860号として岡山へ


博多南線ではスピードを落としながら運転していた700系レールスター。そんな700系も博多駅を過ぎると山陽新幹線として運用されるので本領発揮します。

博多駅を出発するこだま860号

というところで、博多南線と博多南駅の紹介は以上となります。

博多南線は那珂川市の発展もあり、博多駅への移動手段としてとても重宝されているように感じました。博多南駅に到着した700系から多くの乗客が降りてきたのを見て、それを実感しました。

また、300円というお手軽な金額で乗れるということもあり、親子で乗車されている方も多く見られました。新幹線区間だと2000円以上しますが、博多南線内だと往復しても600円(子供は300円)。乗車時間も片道8分。新幹線区間はちょっと・・・という方も、博多南線だと気軽に乗ることができると思います。皆さんも新幹線の体験版としていかがでしょうか(笑)

それでは、今回はここまで~



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乗車日:2022年2月19日(土)

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