鉄道

新幹線開業で廃線予定の函館本線「山線」に乗ってきた(長万部 ⇒ 小樽)

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函館本線・室蘭本線が乗り入れる長万部駅

駅舎(長万部駅)
長万部駅

函館本線・室蘭本線が乗り入れる長万部駅。

長万部~札幌のルートは2パターンあり、「山線」と呼ばれる函館本線の長万部~小樽~札幌「海線」と呼ばれる室蘭本線・千歳線の長万部~東室蘭~苫小牧~札幌

昔からあるのは、函館本線の山線ルート。かつての優等列車も函館本線(山線)経由で結ばれていましたが、勾配等の問題から特急・貨物列車は、全て室蘭本線(海線)経由で運転する現在の形になっています。

優等列車が無くなった函館本線(長万部~小樽)は、普通列車だけが運転。区間によっては本数が少なく、特に蘭越~長万部駅間は4.5往復(9本)しか運転されていません。


長万部駅・発車案内器

今回乗車したのは、長万部駅13時29分発の【普通 倶知安行き】。

列車の本数が少ないので、昼の時間帯は乗車率が高めになります。


長万部駅に停車中のH100形
H100形

使用車両は、H100形・1両。

留萌本線もそうでしたが、北海道のローカル線は1両が当たり前。1日4.5往復の区間となれば、尚更です。


函館本線・山線①【長万部 ⇒ 倶知安】

13:29発 長万部

長万部駅出発後(2943D)
長万部 発車直後

長万部駅を出発すると、函館本線は左へカーブ。室蘭本線と分かれます。

なお、1両の車内は座席が全て埋まっており、空席は0。景色を見たいなら立っている方が間違い無しだったので、ずっと立っていました。


長万部⇒二股(2943D)
長万部 ~ 二股

長万部の中心部を離れ、家や建物は一切なくなる。周りに見えるのは、木々や草地だけ。


二股駅(2943D)
二股駅

13:37着/13:38発 二股


蕨岱駅跡(2943D)
蕨岱駅跡

13:44通過 蕨岱駅跡(2017年3月廃止)


黒松内駅(2943D)
黒松内駅

13:50着/13:51発 黒松内

黒松内駅は2面2線。反対列車の普通・長万部行きと行き違い。
4月とはいえ、所々で結構雪が積もっていた。


黒松内~熱郛駅間(2943D)
黒松内~熱郛

線路沿いの雪は少ないが、山の山頂付近は普通に積雪がある。


熱郛駅(2943D)
熱郛駅

13:59着/14:00発 熱郛(ねっぷ)


熱郛~目名駅(2943D)
熱郛~目名

熱郛~目名駅(2943D)
熱郛~目名

目名駅(2943D)
目名駅

14:17着/14:17発 目名

目名駅は線路が2線あったが、ホームがあるのは1線のみ。もう一つの線路は信号機があったものの、あまり使われていない模様。線路は少し錆びていた。



駅名標・蘭越駅(2943D)
蘭越駅

14:25着/14:26発 蘭越


羊蹄山(2943D)
羊蹄山(蘭越~昆布)

蘭越駅を過ぎると羊蹄山が車窓に広がる。
周辺に雲が無く、雪も相まってかなり綺麗だった。


昆布駅(2943D)
こんぶ

海藻の一種・昆布・・・ではなく、函館本線の昆布駅。

駅周辺に川はあるが、海は無い。近くの海まで約24kmある。

昆布駅(2943D)
昆布駅

14:34着/14:34発 昆布(こんぶ)


ニセコ(2943D)
ニセコ駅

14:45着/14:46発 ニセコ

長万部~小樽で主要駅の一つ、ニセコ。
ニセコ駅では、多少の乗降がありました。


比羅夫駅(2943D)
比羅夫駅

14:54着/14:54発 比羅夫駅


羊蹄山(2943D)
羊蹄山(比羅夫~倶知安)

羊蹄山(比羅夫~倶知安)
羊蹄山(比羅夫~倶知安)

倶知安方面では、右手に羊蹄山。函館本線で見えた羊蹄山の中で、比羅夫~倶知安が一番綺麗に見えました。


駅名標(倶知安)

15:02着 倶知安

長万部駅を出発して約1時間30分、終点の倶知安駅に到着。


倶知安駅

倶知安駅では、新しく作られた1面2線のホームに到着。以前使用されていたホームは、使用停止になってました。

壊される前の倶知安駅・旧ホーム
旧ホーム(解体済み)

使用されなくなったホームには、積雪。そして、かつてのホームを貫くように仮設通路が作られていました。

壊される前の倶知安駅・旧ホーム
旧ホーム・小樽方面(解体済み)

壊される前の倶知安駅・旧ホーム
旧ホーム・長万部方面(解体済み)

壊される前の倶知安駅・旧ホーム

倶知安駅は、かつて2面3線。そこから胆振線の廃止によって1面2線。そして、北海道新幹線の工事に伴い、全てのホームが使用しなくなりました。

そして、2022年11月に訪れた際、旧ホームの解体工事が行われていました。


函館本線・山線②【倶知安 ⇒(小沢)⇒ 小樽】

新しく作られた倶知安駅のホームは1面2線。駅舎寄りのホームは函館方面に行けず、行き止まりになっています。

倶知安駅・H100形(1945D)
H100形・2両

倶知安~小樽駅間は乗客が増えるということもあり、H100形・2両編成で運転されています。


駅名標(倶知安駅)
新ホームの駅名標(倶知安)

15分滞在したのち、普通・小樽行きに乗り換え。


15:27着 小沢駅

H100形前面展望・小沢駅
小沢駅①

旧国鉄岩内線一番ホーム跡地(小沢駅)
小沢駅②

小沢駅で途中下車。
かつて岩内線が分岐していた小沢駅・駅周辺を散策してみました。

【駅探訪】函館本線小沢駅_かつて旧国鉄岩内線が分岐していた駅


小沢駅に1時間30分滞在したのち、小樽へ。

H100形車内(1949D)

夕方の列車はどうなのかなと思いましたが、車内は見渡す限り空席が目立つ。
1両目は数人。2両目は、自分も含め3人しか乗っていなかった。


銀山駅(1949D)
銀山駅

17:09着/17:10発 銀山駅


然別駅(1949D)

17:21着/17:28発 然別駅


この後、山線の主要駅でもある余市に到着。

帰宅ラッシュ・観光客が多く乗車し、車内の乗車率は一気にアップ(1号車は満席、2号車8~9割、どちらの号車も立ち客あり)。


桃内トンネル(1949D)

車内がいっぱいになったので、余市~小樽は大人しくしていました。


小樽駅(1949D)

18:04着 小樽

函館本線「山線」の主要駅&観光地である小樽駅に到着。
小樽~札幌は、普通の他に「快速エアポート・新千歳空港行き」も加わり、かなり本数が増える。

小樽で下車する人、引き続き札幌方面へ向かう人の割合は、4:6でした。


終わりに

小樽駅・発車案内器
発車案内表示器(小樽駅・長万部方面)

山線は、今回も含め2度乗車しましたが、

①小樽~余市
②余市~倶知安
③倶知安~ニセコ
④ニセコ~長万部

の順で乗車率が高かった。

ウイスキーの街である余市は、通勤・通学・観光客で乗降が多かった。

余市~倶知安・ニセコは、地元の方・通学・観光客(スキー客)が割合的に高め。それでも、小樽~余市に比べれば、大きく乗客数に差がありました。

そして、ニセコ~長万部は・・・悲惨です(-_-)
特に目名~長万部の間にある3駅(熱郛・黒松内・二股)は、乗車した2度とも途中駅での乗降なし。また、列車内は地元の方や観光客もいましたが、8~9割は鉄道好きの同士しかいない状態。
これでは・・・と、乗っていて思いました。

もしかすると、新幹線の開業前に廃線する可能性も0ではないので、乗れる時に乗っておきましょう!(特に長万部~倶知安)

函館本線(長万部~小樽)時刻表(JR北海道ホームページ)


それでは、今回はここまで('ω')ノ


小沢駅 訪問記

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乗車日:2022年4月

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