富山市内より立山黒部アルペンルートへ行くため、富山地方鉄道を利用。
朝早くから立山・黒部ダムへ行きたかったので、朝5時から行動開始。
富山地方鉄道では、列車は5時台より動いているが、その5時台に1日1本しか動いていない列車がある。
今回は、【快速急行】電鉄富山⇒立山の乗車記。
目次
富山地方鉄道 電鉄富山駅
富山地方鉄道の玄関駅「電鉄富山駅」。
JR・あいの風とやま鉄道の富山駅とは別のところにあり、富山駅南口から徒歩30秒~1分のところに存在する。
出入口が少し分かりづらいが、スターバックスの横にあるので、スタバを目印にすると良い。
希少な「快速急行」
富山地方鉄道で運転される「快速急行」は、全線で1日1本のみ。
つまり、この時乗車した電鉄富山発立山行きのみ。しかも、早朝5時台に運転されるので、乗車するには早起きが必須。
電鉄富山駅の朝は早く、1番列車は普通・宇奈月温泉行き(5時12分発)。
その次、2番列車が今回乗車する快速急行・宇奈月温泉行き(5時23分発)。
快速急行の停車駅:寺田・五百石・岩峅寺・千垣・有峰口・本宮・立山
快速急行は、特急の次に停車駅が少ない種別。
期間限定で同区間を走る特急の停車駅は、寺田・五百石・岩峅寺・有峰口・立山。
特急と快速急行の停車駅を比較すると、2駅(千垣・本宮)しか違わない。ほぼ、特急列車と言っていい列車である。しかも、快速急行は毎日運転。
14760形
この日、快速急行に使用されていた車両は、14760形・2両編成。
「快速急行」の幕が無いようで、「急行」が表示されていた。
14760形の車内は、転換クロスシート。
シートはふかふかで、座り心地◎
【快速急行】電鉄富山 ⇒ 立山
富山駅は高架化工事を行っており、残るは富山地方鉄道の区間。つまり、電鉄富山駅のみ。
2026年度の完成に向けて工事を進行中。
2022年6月時点では、1・3・4番線に列車が使用可能。2番線は使用不可になっていました。
5:23発 電鉄富山
電鉄富山駅発車時点で、乗車人数は10人程度。
前の車両に7人、後ろの車両に3人といった感じだった。
稲荷駅通過後、本線を進行。
右手に稲荷町テクニカルセンター(車両基地)が見える。そこに富山地方鉄道へお引越しした元西武鉄道・ニューレッドアローが停車中。
朝の運用に向けて、準備を行っていた。
【乗車記】富山地方鉄道へ移籍した元西武鉄道・ニューレッドアロー(NRA)に乗車&座席探訪
稲荷町~寺田町の各駅は、1面1線が新庄田中駅のみで、それ以外は分岐器有りの駅。
駅を通過する際、分岐器の速度制限を受けるので速度をかなり落とす。その為、通過駅は基本約30kmで走行。
しかし、駅と駅の間では、快速急行らしくスピードを出して走り抜ける。
寺田駅で宇奈月温泉方面の本線とお別れ。右手に進み立山線へ。
5:36発 寺田駅
立山線に入ると停車駅以外の駅は1面1線。
本線みたいに速度を落とすことなく駅を通過する為、快速急行らしい速度を体感することができる。
5:40発 五百石
五百石駅で4人下車。
5:47発 岩峅寺(2分遅れ)
岩峅寺で1名下車。
岩峅寺駅を発車し、次の横江駅を過ぎると立山線の登山区間に入る。
5:59発 千垣駅(2分遅れ)
横江~立山駅間では、山間部を通ると同時に常願寺川を何度も見ることになる。
ちなみに、千垣~有峰口駅駅間にある鉄橋(千垣橋梁)は、素晴らしい車窓スポットである。
6:01発 有峰口駅(2分遅れ)
6:05発 本宮(3分遅れ)
横江~立山駅間は登山区間なので、速度を落として走行。
どれくらい速度を落としているのか。車両後方のスピードメーターを見ると30km!
速度が遅いので、勾配がきついのでしょう・・・。
今は本宮~立山駅間に駅は無いが、かつては2駅存在していた。
※本宮~(芦峅寺)~(粟巣野)~立山
6:08通過 芦峅寺
草に隠れそうになっているが、石造りのホームが見える。これが、芦峅寺駅の跡。
1950年までは確実に停車場として営業。その後、1950年代のどこかの年で廃駅。
6:12通過 粟巣野
粟巣野スキー場へのアクセスとして利用されていた粟巣野駅。1981年に廃駅。
夏は、草木が豊富に生えて駅跡が非常に分かりづらいが、線路をよく見ていると明らかに不自然なカーブ。ホーム跡に白い建造物があるので、その場所が粟巣野駅跡。
春や秋の草木があまり生えていない時は、ホームが見えます。
粟巣野を過ぎると、右手に大きな橋・真川大橋が見える。
真川大橋を通り過ぎると終点・立山に到着。
6:14着 立山(定刻)
途中、数分遅れていたが定刻に到着。
朝一の列車ということもあり、最後まで乗り通した人は5人。
立山駅は駅員のいない時間帯だったので、運転席後ろの扉から降車。
朝早くに立山へ来たのは、立山駅よりアルペンルートで室堂・黒部ダムへ行くため。ただ、立山ケーブルカーの始発は7時。暇だったので、立山駅の周辺を散策してました。
先ほど乗ってきた14760形をお見送り。
帰りは普通・富山行きとして出発していきました。
立山駅の標高は475m。富山駅の標高は10mあるかないか。
富山駅~立山駅の標高差460~470m。
富山地方鉄道立山線は、登山鉄道と名乗って十分良さそうな路線だと言えます。
終わりに
快速急行の凄いところは、特急より所要時間が短いこと。
電鉄富山~立山の種別・所要時間
快速急行:52分(2022年は51分)
特急:55分(休日54分)
普通:1時間3~4分
快速急行は、特急に比べ停車駅が2駅多い。その割に、所要時間は3分も早い。
早朝の時間帯は、反対列車と行き違うことがほとんど無いので、通過駅で運転停車することがない。
運転停車しない分、快速急行の所要時間が短いと思われます。
特急より速い列車(快速急行)というだけで、乗っていて面白い。しかも1日1本のレアな種別。更に登山鉄道も楽しめる。
乗って損はしない!
また、せっかく立山に行くので、室堂・黒部ダムへ向かうアルペンルートとセットで乗車するのが一番効率的です!(^^)
それでは、今回はここまで('ω')ノ
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立山黒部アルペンルート
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乗車日:2022年6月29日