鉄道

九州で最長距離を走る普通列車「延岡発鹿児島中央行き」に乗ってみた

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2022年9月23日のダイヤ改正南宮崎で系統分断(延岡⇒南宮崎、南宮崎⇒鹿児島中央)
※つまり、延岡発鹿児島中央行きは無くなりました・・・


今回はタイトルにも書いてある通り、九州で最長距離を走る普通列車に乗車してきました。その列車は、九州で一番栄えている福岡県や博多駅・・・を全く通りません

最長距離を走る普通列車の始発地は、宮崎県の最北の街にある延岡駅。そして、その普通列車の終点は鹿児島県の鹿児島中央駅。その距離は209.6kmになります。九州で200km以上走る普通列車は、今回乗車する列車(列車番号:753M⇒6973M)だけになります。

通常、延岡~鹿児島中央を行き来する場合、途中の宮崎駅で乗り換えが必須なのですが、この列車だけは別。

ちなみに「九州で最長距離を走るので勿論、九州で一番長い時間走る普通列車では?」と思う方もいるかもしれませんが、残念ながら時間的には3番目になります。

また、最長距離を走る普通列車は夜に運行されます。なので、景色が全く楽しめません。その為、今回の内容はかる~く紹介する程度になります。期待はしないでください(笑)

延岡駅までの行程については、こちらをご覧ください

九州で最長距離を走る普通列車に乗車

延岡駅には18時過ぎに到着。延岡到着後も6時間近く活動することになるので、延岡駅近くにあるチキン南蛮で有名なお店で腹ごしらえをしてきました。

延岡駅

夕食を食べ、延岡駅に戻ってきました。

延岡駅には2013年に訪れたことがありますが、それ以来、久しぶりにやってきました。その延岡駅ですが、以前と比べてとてもオシャレな駅になっていました。実際、延岡駅には蔦屋書店とスターバックス、図書館があります。

夜の延岡駅駅舎

2013年の延岡駅は下の写真のように、地方の駅によくあるような構造をしていました。

2013年3月の延岡駅
2013年の延岡駅

いざ、九州で最長距離を走る普通列車へ

延岡駅に到着してからは、しばらく時間がありましたので、しばらくは蔦屋書店で時間を潰していました。その後、発車時刻が近くなってきましたので、改札口にやってきました。

下の写真は、先に撮っていた延岡駅の発車時刻になります。19時13分の「特急にちりん17号」に乗車すると、鹿児島中央駅には今回乗車する普通列車より1時間早く到着できます。
また、大分方面の佐伯行き普通列車は1日に2本しかない普通列車のうちの1本です。その為、「佐伯」と「鹿児島中央」の両方が表示されるのは、とても珍しいです。

延岡駅の発車案内


宮崎県の最北の街・延岡市の中心駅となっている延岡駅。鹿児島へは特急を乗り継ぐことで簡単に行くことはできますが、乗り換え無しで行くことができる列車は今回乗車する普通列車だけなので、とても貴重です。

延岡駅の駅名標

全く関係ないですが、延岡市が秘境駅で有名な宗太郎駅や重岡駅近くまであるのは驚きました。


九州で最長距離を走る普通列車は、既に2番乗り場で停車中。お客さんを待っていました。

この普通列車は、延岡・宮崎から鹿児島方面への最終列車も兼ねています。

日豊本線の路線図を撮影。下の写真、右端の延岡駅から左端にある鹿児島中央駅まで45駅(延岡駅除く)あります。普通列車は、竜ヶ水駅を除く全ての駅に停車しながら鹿児島中央に向かいます。

日豊本線の路線図


鹿児島中央駅に向けて出発!

 延岡駅を定刻通り19時43分に発車しました。ただ冒頭にも言った通り、外は真っ暗で街灯以外は何も見えません…

日豊本線から延岡市内を見る
延岡市内


延岡駅出発後の車内(延岡⇒日向市)

普通列車は2両編成。延岡駅出発時点では、各車両に4~5名程度でした。この先については、文字ベースで乗降数を伝えていきます。

延岡駅発車後の車内

南延岡駅:数人乗車。特急ひゅうが8号と行き違い。

旭ヶ丘駅:1名乗車

土々呂駅・門川駅で数人下車。

日向市駅

日向市駅:多数下車。数名乗車。反対からやって来る普通列車待ち合わせで3分停車


日向市駅も一番最初に訪れたのは2013年です。その時は、とある予定で数日滞在していました。更に2014年も自転車で細島線の廃線跡を巡ったりと、とても思い出のある場所です。いつか、久しぶりに日向市でゆっくりしたいです。

日向市駅は高架駅となっており、反対側の普通列車がライトを照らして登って来ているのが見えました。反対側の普通列車が到着後、すぐに日向市駅を出発しました。

日向市駅の発車案内

日向市駅⇒宮崎駅

財光寺駅:数名の乗降

南日向駅:乗降なし。特急ひゅうが10号の待ち合わせで5分停車

都農駅:延岡行きの普通列車と行き違い


ふと、普通列車が中々の速さで走っていることを音で感じ、速度計を見てみました。
下の写真は95kmを示していますが、100kmで走行している時もありました。日豊本線の普通列車はいつも高速で走っているイメージがありましたが、やはり速かったです。某F県の鹿児島本線もこれくらいの速度で走ってくれないかな・・・

高速で走行する817系

高鍋駅で特急ひゅうが12号と行き違い。5分停車。

次は高鍋駅


都農駅から先については、乗車客が多く降車客は見た限りではいなかったです。

日向住吉駅で延岡行きの普通列車と行き違い。

 日向住吉駅を出発した時点で、1両目は10名程。2両目は4人でした。ワンマン列車ではよくあることですが、先頭車の扉しか開かない関係で1両目に乗客が集中してしまいますね。

 蓮ヶ池駅や宮崎神宮駅といった宮崎市の中心部に入ると降車される方もいらっしゃいました。

21時20分宮崎駅に到着。宮崎県最大の駅なので、多くの方が乗車。普通列車の座席は埋まり、立ち客が出るほどでした。

山間区間を越え鹿児島県に突入

南宮崎駅⇒国分駅

南宮崎駅で数名の乗降がありました。また、南宮崎駅で列車番号が変わるためなのか、「業務放送~」というのが流れていました。聞き間違いでなければ「南宮崎発鹿児島中央行き」と言っていました。

また、宮崎市内に入ってからですが、雨が降り始めていました。

清武駅と田野駅では、多数の乗降。立ち客はいなくなりましが、引き続き座席は1人もしくは2人で埋まった状態です。


青井岳駅で特急きりしま18号と行き違い。10分停車。青井岳駅がこの列車の中間地点になります。

青井岳駅は山間にあり、この日は雨も降っていたので寒かったです。その寒さが風とともに車内に入ってきていたので、若干凍えていました(笑)

青井岳駅の鹿児島方
青井岳駅の宮崎方
ただいま青井岳駅に停車中

青井岳駅を定時に出発。


楠ヶ丘信号場で南宮崎行きの普通列車と行き違い。

都城駅で乗客の3分の1が下車。座席が空き始める。

西都城駅で乗客の半数が下車し車内はガラガラに。最終の都城行き普通列車と行き違い。

西都城駅を出発する817系

その後、五十市駅でも乗降がありましたが、その後は国分駅まで乗降があるようには見えませんでした。

列車は山間部を走行するということもあり外は真っ暗。その間は何をしていたかというと、私が大好きな漫画・ゆるキャン△12巻を見ていました。
ご飯を食べた後に食べ物がよく出てくる漫画を見て、またお腹を空かせていました(笑)


その後も乗降なしが続き霧島神宮駅までやってきました。霧島神宮駅では誰か乗ってくるかなと思いましたが、誰もいませんでした。

霧島神宮駅の駅名標

下の写真は霧島神宮駅発車後の車内。結局、国分駅まで2両目は5名乗車。1両目は正確に数えていませんが、同じくらいの乗車数だったと思います。

ガラガラの鹿児島中央行き最終列車の車内

国分駅⇒鹿児島中央駅

このまま乗客が少ない状態で鹿児島まで向かうのかなと思いましたが、なんと国分駅で10名程乗車してきました!
今回の乗車で一番驚き、国分駅はこんなに需要があるのかと思いました。

隼人駅からもそれなりに乗車。座席が8割程度埋まる

姶良駅と鹿児島駅で数人下車。その他の駅は不明。

209.6kmを走行し、鹿児島中央駅に到着!

 乗車してきた普通列車は延岡駅を出発して4時間12分。日付が変わる直前の23時55分。遂に鹿児島中央駅に到着しました!


 鹿児島中央駅から出発する列車は全て終了しているので、ホームには普通列車から降車する乗客以外は誰もいませんでした。また、普通列車の2分後に到着した九州新幹線「つばめ341号」のホームドアが開く音が聞こえてきました。

鹿児島中央駅に到着した最終列車
誰もいない鹿児島中央駅のホーム


出発する列車が無いホーム上の発車案内には、何も表示されていませんでした。また、改札口上に設置されている発車案内も「本日の列車は終了しました」と表示されていました。

何も表示されていない鹿児島中央駅の発車案内
ホームの発車案内は何も表示されない
営業列車が終了した鹿児島中央駅


終電が終わっているので当然といえば当然ですが、ほとんど人通りがない鹿児島中央駅は初めてみました。

鹿児島中央駅のコンコースには誰もいない


終電が終わった後の鹿児島中央駅。駅の存在を示すかのようにライトは照らされていました。

鹿児島中央駅の全体を撮影

終わりに

この日は何のイベントがあったか分かりませんが、鹿児島市内のホテルはほぼ埋まっていました。なので、鹿児島中央駅に到着後は天文館まで歩きネットカフェに泊まりました。

 それはさておき、今回の乗車サマリーです。

延岡:19時43分⇒鹿児島中央:23時55分


九州で最長距離を走る普通列車に乗車してきましたが、乗った感想は以下のような感じです。

感想
1.区間乗車が多い(延岡⇒日向市、日向市・宮崎市内⇒宮崎、宮崎⇒都城・西都城、国分・隼人⇒鹿児島中央)
2.知ってたが真っ暗で何も見えない。街中の明かりもほとんど見えない。
3.本を読んでいたので、意外と長く感じなかった

 1については意外なところに需要があるのだなと思いました。先程も言いましたが、国分・隼人から多数の方が乗車されたことには驚きました。最終列車、ましてや普通の土曜日の夜に乗客なんているのかと思いましたが、そんなことはありませんでした(←失礼)

また、流石に延岡から乗り通したのは私だけですが、宮崎から鹿児島へ向かう人はある程度いました。普通列車とはいえ、都市間輸送を担っており需要があるのだなと感じました。

 2については、3に繋がる部分でもありますが、夜間はやることがありませんので暇つぶしになる物を持ってきた方が良いです。何もやらないのは、時間的にもったいないと思います。

ということで、簡単にですが九州で最長距離を走行する普通列車の様子を書いてきました。

九州の普通列車で「最長距離」を走るのは今回書いてきた列車ですが、「最長時間」を走るのは「早岐発門司港行き」というのが最長です。この列車にもいずれ乗ってみたいですが、前泊が必須なので考えてしまいます・・・

それでは、今回はここまで


翌日:旅名人の九州満喫きっぷで九州縦断乗り鉄旅(2/2)


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乗車日:2021年11月6日(土)

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